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2007.02.07
パンジー
雪の中からでも、鮮やかな花の色を覗かせる可憐で強い花。
パンジー。
その名の語源はフランス語のパンセ。思想という意味で、花が人の顔のように何かを考えているように見えることからだそうです。}
和名は三色すみれ。すみれが大好きな私ですから、当然この花も大好きです!
近年、この花の改良も目覚ましく色々な種類や色が年毎に現れて嬉しい限りです。
寒い花の少ないこの季節にも咲いてくれ、病気にも罹らず花期も長く誰でも失敗なく育てられるお薦めの花です。
パンジーにはあらゆる色が揃っていますが、何故だかこの花に関しては嫌いな色がありません。特に好きな色はアプリコットやブルーですけれど。
当然のこと、私も毎年秋も終わりが近づくと色んな苗を沢山買って庭や鉢に植え込みます。
さて、パンジーといえば、想い出す人がいます。
その名がパンジーというミャンマーのキリスト教の宣教師。
こんな可愛らしい名前なのに、今までにこの名を持つ人は彼女しか知りません。
では、そのパンジーという名を持つ素敵な彼女のことをお話しましょう。
とてもお恥ずかしいことなのですが、正直なところ私は彼女に出会うまでは、発展途上国といわれる国の人たちに対して少し見下げた気持ちがあったように思います。
それに、キリスト教の宣教師は自国で宣教すればよいものを、<裕福なキリスト教国の宣教師がキリスト教国で無い国に宣教することは納得できるのですが>わざわざ難しい他国の言葉を一から勉強し、多くの時間と多額の金銭を使って、遠い地に赴いて行く、そのことに果たして意味があるのかと疑問だらけでした。
でも、彼女に出会ってその二つが一挙に解決したのです。
彼女は当初、自国にキリスト教を広めるために宣教師となるための勉強をしていました。それならと、沢山の人たちが彼女を金銭的に支えて下さったそうです。
ところが、勉学に勤しんでいる最中に神様から日本へ行くようにとの命があり、今まで支援をして下さっていた人たちからの反対を押し切り、援助も打ち切られ、それでも、その意志を貫いたそうです。神様から出たことだったら、神様が最後まで面倒を看て下さることを信じて。
私は初めて彼女に会った時、何の飾り気もない素朴な容姿から醸し出される愛と信仰の深さにただ、ただ圧倒されたものです。
言葉では説明できませんが、とにかくイエス様の愛を感じるのです。
聖書の中に多くの信仰の篤い女性たちが登場してきますが、それは、きっとこのパンジーさんのような人なのだと実感したものです。
彼女は会ったばかりの私の膝にぬかずいて、涙ながらの祈りを捧げて下さいました。
早口の英語など殆ど理解もできませんでしたが、障害の重い娘をかかえて毎日を過ごしていた当時の辛さが、一瞬にして吹き飛ぶほどの力強い励ましと慰めを受けた不思議な祈りの体験でした。
彼女にお会いしたのはその一度限りでしたが、今でもよく想い出します。
その彼女一人の存在で、私の中の大きな二つの疑問が見事に解決したのですから!
私の中で全ての国々の国境が取り除かれ、宣教師という多くの時間と金銭をかけて成し遂げる奉仕の尊さ、神の愛が深く深く分かるようになったのです。
それは、本当に大きな恵みでした。
ほんの少しの時間だけ接した私でもこのような思いを抱くのですから、きっと彼女に接した多くの日本人たちが、彼女を通して神の愛に触れられない訳がありません。
そして、きっと彼女に接した誰もが皆たやすく国境の垣根を取り壊してしまったことでしょう。
人伝えにその後母国へ帰られたと聞いていますが、何処にいらしたとしてもきっとイエス様のような愛を人々に与え続けていらっしゃることでしょう。
パンジーさん、いつか再び天で貴女に再会できるのを楽しみにしています!
2007.1.14 小出 麻由美
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