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2006.09.05
ブーゲンビリア
この花も私の幼い頃には遠い南国のもので、グラビアでしか目にすることのない花でした。この花が世に知られるようになったのは18世紀に入ってから。フランス人の探検家L.A.ブーゲンビルに因んで名付けられたそうで、南アメリカ原産のツル性の花木です。
最近は日本でも色々な種類の鉢植を見かけるようになりました。
一般的にはオペラレッド<濃いローズ色>が殆どですが、他にホワイト、オレンジ、ピンクなどもあります。花弁のように見えるところは実は苞と呼ばれるもので、薄い紙細工みたいで英名ではペーパーフラワーとも呼ばれています。
熱帯や亜熱帯地方では自然のまま放置すれば数メートルの高さに達し、その花の艶やかさは見事ですが、残念ながら日本の冬では室内にとりこまなければ枯れてしまいますので、温室以外では大きな花群に出会うことはありません。
真冬にイスラエルを旅して、とても不思議に感じたことが、夏の花、ブーゲンビリアと冬の花、ミニシクラメンが同時に咲いていることでした。時折,雪も散らついたりして決して暖かい訳でもないのにしかも花はかなりの大群でした。
地中海性気候のせいなのかどうなのか、未だに私の中では疑問符が残ったままです。
その時のツアーで親しくなった声楽家の女性と二人で、花の前で記念撮影をしました。その写真を後に彼女が送って下さったのですが、肝心の私たちがぼやけてしまってがっかりでした。が、彼女のコメントを見て大笑いしてしまいました。
<ブーゲンビリアの花の前でかすむ私たち>
ニューカレドニアを旅した時にも、沢山の当時日本ではまだ見たこともなかった色のブーゲンビリアが咲いていてうらやましく眺めたものです。
帰りの空港でツアーでご一緒だった花好きのご主人が、実はブーゲンビリアの珍しい枝を失敬していると耳打ちして来られ、びっくりしたのを思い出します。
今ほど出入国のチェックが厳しくなかったのですが、それでも見つかれば大変です。まるで黒柳朝さんです!<彼女の著書によると、珍しい植物を植物園でも失敬なさっていたとか!>後にそのご主人から、ちゃんと挿し芽が付いたとご連絡をいただきましたが、花まで咲いたのかどうなのか・・・
しかし、あれから20数年が経ち、我が家の庭には色んな色のブーゲンビリアが鉢の中で咲いてくれています。そんな苦労をしなくても!
今年はブルージュと名付けられた新種、白と褪めたピンクの大きな苞のブーゲンビリアがお仲間入りして、とても美しい夏でした。
2006.9.4 小出 麻由美
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