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2007.02.28
三色すみれのペンダントトップ
私がまだ結婚したばかりの頃、主人と夕暮れの祇園を歩いていて立ち寄ったアンティークショップで、素敵なネックレスを見つけました。
それは、本物そっくりに仕上げられた紫と黄色の三色すみれの花ひとつがチェーンについたもの。
エナメル仕上げだそうで、かなり高価なものでした。
あまりにも素敵な三色すみれの花にうっとり見とれて、感嘆の溜息をついていた私の傍に近付いて来られたオーナーの方が、「どうぞ、付けてみて下さい。」とおっしゃって下さったのですが、とても高価すぎて買えそうになかったので遠慮をしました。
が、何度も親切に進めて下さったので、では、付けてみるだけということにしてほんのしばらくの間私の胸元を飾っていただきました。
朝夕はかなり冷え込む晩秋だったと記憶しているのですが、それを付けた途端にうららかな春に包まれた感じがしたものです。そのオーナーの方も西欧に買い付けに行った時、初めてこのネックレスを目にしとても感激したけれど、あまりにも高すぎてすぐには買えなかったとのことでした。
でも、ずっと気になりながら三度目の渡航をした際にも、まだ残っていたので思い切って買って来られたとのことでした。
それは、彼女もかなりのお気に入りの物らしく、あまり売りたくない様子すら伺えました。
私は、あんな高価なネックレスは舞妓さんに旦那さんがプレゼントするための物だろうと、一人納得したものです。
確か、値札に¥800,000とついていました。
0がひとつ多いのではないかと何度も見直したものです。
ほんの一時だけでも私の胸元で咲いてくれ、それだけで充分満ち足りた気持ちでそのお店を後にしました。
その素敵なネックレスのことを忘れたことありませんが、あの値段を出して買いたいとまでは思いませんでした。
それから、何年過ぎたでしょうか。
次女がアメリカ留学のため同行した私を、ホストファミリーのママになってくれたアンティーク好きの友人がいやと言うほど私をアンティークショップに連れ歩いてくれました。
その時何軒目かで入ったショップで、見つけたのです!
あの三色すみれのネックレスのペンダントと同じような物を!
私は、今までに国内を含めてかなりのアンティークショップに行きましたが、あの三色すみれに出会ったのはこれまでに二度だけです。
ただし、アメリカで見つけたものはエナメルの塗装も剥げていて完品ではありませんでした。が、なんと!祇園で見た物と比べ超破格値!!!
ためらうこともなく買ってしまったのはいうまでもなく。
チェーンは付いてなかったけれど、確か1万5千円くらいでした。
紫と白の二色咲きで花心には小さな真珠がついています。
その三色すみれのペンダントトップはネックレスにもブローチにも使える優れものです。
アメリカから戻ってすぐに、小出麻由美画伯に依頼して油絵の具でエナメルと同じ色合いに仕上げました。<笑>
でも、意外とそのパンジーは気むずかし屋さんで、お洋服選びが慎重であまり私の胸元に咲いてくれることはないのです。
だけど、私のお気に入りの紫の小物を集めたガラスケースのコレクションの中で、眺める度にいつも同じお顔でこちらを見つめてくれる、とっても可愛い存在なのです!
眺める度に春うららっ♪
2007.2.7 小出 麻由美
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