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2008.07.22
同系色の薔薇の花束<ジュリアとテディーベアー>
数ある薔薇の中でも大好きな薔薇、ジュリア。
紫色を帯びた紅茶色の花びら。
花びらの数も少なく、蕾はとても小さいけれど、開くと一枚一枚の花びらが緩やかに優雅に波打って大きくなる、それはそれは例えようもないほどエレガントな薔薇。
テディーベアー、煉瓦色のミニバラ。
蕾から散る間際まで表情をくるくる変える魅惑的な小さなバラ。
そんな素敵な同系色の薔薇たちを、義母を天へ送って暫く経ったある日、アレンジして大きなブーケにして届けてくれた方がありました。
その方は、他教会に所属しているクリスチャンの姉妹。<クリスチャン同志は、兄弟姉妹と呼び合います>
彼女とは、今までにほんの数回しかお会いしたことがなかったのですが、私の花の便箋や葉書をとても愛して使って下さっているとのこと。
以前、お花屋さんの雑貨売り場で私の花を見つけ、とてもとても嬉しくて・・・とお手紙を綴って下さった方でした。
ゆっくりお話をしたこともないけれど、その醸し出す優しい雰囲気は正にキリストの馨<かおり>を放つ方だと一目見た時から感じていました。
偶然にも、以前住んでいた所で親しくしていた私の友人の知人でもありました。
何度かお手紙を交わして、義母の看病で大変な私をとても励まして下さいました。
でも、その時、彼女自身も最愛のご主人様が末期癌の闘病中で、看病をなさっている最中だったのです!<彼女もご主人様も私よりお若い方です>
その彼女のご主人様がお元気な時に一度だけお会いしたことがありました。
以前、地域でクリスマスチャリティーコンサートを主催した時、ホームレスの方々のために古着を集めていたのですが、その時に快く沢山の古着を集めて届けに来て下さったのが彼で、本当に穏やかな優しい笑顔の方でした。
そんなご奉仕を喜んでして下さっていたので、クリスチャンだとばかり思っていたのですが、その時はまだ信者ではないということでした。
それで、不安そうに奥様である彼女が私の耳元で、「祈っていて下さい。」と言われたので、私が「大丈夫!彼はもうイエス様の馨を放っていらっしゃるわ。」と告げたのです。が、それが、実は後で大きな励みだったと教えて下さいました。
残念ながら、義母を送った以前に彼は既にこの世を去っていました。
私は随分後でそのことを知らされたのですが、彼女はそんな失意のどん底の中で、私を気遣いジュリアとテディーベアーの薔薇のブーケを届けて下さっていたのです!
でも、嬉しいことに彼は闘病中にしっかりとイエス様を信じて平安の裡に天に凱旋されたそうです。
後で彼の信じた手記<教会では証と言っています>を送って頂いたのですが、青年の頃から、人生を真摯に受け止め、人間の罪深さとしっかり向き合い、真実を模索して、神を求め続けていたことが解りました。
そんな彼女に対して、慰めの言葉は見つけられないけれど、私の複製画の中にジュリアの薔薇のブーケを描いたものがあったので、その額絵をお届けすることにしました。
残された貴女とお嬢様が御国でご主人様とまみゆる日まで、神様の豊かな祝福とお守りがありますように・・・と心から祈りつつ。
聖歌 638番 やがて天にて <私の大好きな聖歌です>
♪ 御国<みくに>に住まいを備え給える、
主イエスの恵みをほめよ讃えよ。
* やがて天にて歓び楽しまん。
君にまみえて、勝ち歌を歌わん。
浮き世のさすらいやがて終えなば、
輝く常世<とこよ>の御国に移らん。
* くりかえし
諸共<もろとも>勤しみ励み戦え、
栄えの主イエスにまみゆる日まで。
* くりかえし
目当てに向かいて馳せ場を走り、
輝く冠を御殿<みとの>にて受けん。
*くりかえし
2008.7.14 小出 麻由美
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