今年の猛暑は記録的で、本当に辛かったですね。
でも、やっと先日から、空気が入れ替わったような爽やかな気候に変わり、ただそれだけで喜びを感じる私です。
気候がいいだけで神様に感謝だと、つくづく感じた夏でした。

そんな酷暑の中でも、庭では小さな薔薇が絶えることなく咲き続けてくれました。

私の方が、実は最近体調があまり思わしくなく、大好きな歌も軽やかに歌えなくなってコーラスも辞めてしまいました。
バレエもできなくなって次は歌も・・・
少しずつ神様にお返ししていき、天国へ行く準備をこれからしていかねばならないのだなあ～とそんな年代になったことをしみじみと思わされています。

と、言っても趣味が多い私ですから、まだまだやれることは沢山あり感謝に思っています。家族は「これでやっと絵に専念する時期になった。」と言ってくれたりしています。
そう、アトリエには描きかけの油絵のキャンバスが山のように積み重なったままなのです！

生まれ変われるものならば、バレリーナかオペラ歌手と思っている私ですが、一番長く続けられるのは画家なので、この選択はもしかしたら一番幸せかもしれないと最近感じたりしています。
絵だけはどんなに年老いても、研鑽していける可能性があるそうです。
バレリーナもオペラ歌手もいつかは引退する時期を自分で決めなければなりませんからね。
そういう点では、画家は５０代からとおっしゃる方もいらっしゃるので、長く続けられる幸せな職業だと思います。

夏の私の庭の薔薇たち、小さいけれどもちゃんと沢山の花びらをつけて、それぞれがそれぞれの美しい花を咲かせる。香りもちゃんとしています。
私も年老いて出来ないことが多くなっても、せめてこんな薔薇のひとつでいたいなって思ったりしています。

我が家の夏の小さな薔薇たちは、アプリコットキャンディー、リリアンオースティン、イレーネワッツ、チャールズレニマッキントッシュ、アブラハムダービー、トットチャン、ミサト、ボレロ、グレースドモナコ、ダーシーバッセル・・・etc

　　　　　２０１３．８．31　　　小出　麻由美