こんなに暑い日々が続くと、ほとんどクーラーの中で過ごすことになってしまいますが、早朝と夜遅くに、窓辺に座り風を入れると夏の植物の香りが漂ってきます。
沢山のハーブの香りに混じって主に、西洋ニンジン木と銀葉ユーカリの爽やかな香りが、ほんのり冷たい空気に含まれて何ともいえず幸せな心地にさせてくれます。
本当に自然に勝る香りは他にありません。

西洋ニンジン木は、グレーがかった薄紫のブルーセレスト色の花がとても好きで植えたのですが、木自体にこんなに素敵な香りが含まれているなんて知りませんでした。

花には何の香りもないのですが、木に近づくと沢山の小枝から人を癒す力のある不思議な芳香が漂ってきます。
この木の周りには蝶や蜂の大勢の来客が絶えることがないのは、きっとそのせいなのですね・・・

この西洋ニンジン木と並んで植えたのが園芸店にお願いして取り寄せた、小さな美しい銀色がかったユーカリ樹。

この麗しい香りの木の存在を知ったのは、以前戴いたブーケから。
戴いたブーケの花の名前は憶えていないのですが、香りのない花のブーケだったのにとてもとてもよい香りがしてくるのが不思議でならず、花のないユーカリの葉からだったことが分かり、驚き深く感動して以来この木の虜です。
リビングの窓辺に植えてこの木が生長したら、きっと芳しい香りの風を運んでくれるはず・・・
私の予想通り、今では私の背丈を越えて風にそよぐ銀葉から、あの麗しい香りが、私を癒してくれるようになりました。
それに、この木のほっそりした小枝をリースにして部屋に飾ると、かなり長い月日ドライになった銀葉から芳しい香りが続きます。
他に、ワインなどのボトルをプレゼントする時にも、その小枝を剥き出しの瓶に結わえてプレゼントすることもお洒落でとても気に入っています。

夏の植物香り・・・神様からのとっても素敵な清涼剤。

２０１０．８．１４　　　　　　小出　麻由美