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2012.08.29
夜香花<ヤコウカ>
昨年の10月9日のブログにてご紹介した、実家に咲いていた夜来香<イエライシャン>は、実は夜香花<ヤコウカ>の間違いだったことがわかりました。
皆さまに深くお詫び申し上げます。
でも、言い訳ですが、かなりこの間違いは多いらしく、いろんな植物誌にも間違えられる花として紹介されていました。中国本土でも!
以前知人から頂いた苗も間違って渡された名前でしたし・・・
夜来香はもう少し黄みを帯びた小さな花がアジサイのように塊になって咲く花で、私はまだ実物にお目に掛ったことがありません。
誌面によると、この夜来香よりも夜香花のほうがより強く香るらしいです。
夜香花はまたの名を夜香木といいます。ナス科の植物で原産国は西インド諸島。
こちらは、イエライシャンほど中国的なイメージはないようです。
きっと大ヒットした歌のせいで、夜強く香る花がイエライシャンだと多くの方が思い込んでしまうのでしょうね。最も、この素晴らしい香りを嗅げば、そう感じるのは無理もないこととは思いますけれど。
* * *
嬉しいことに、昨年実家から枝を持ち帰り挿し芽をしたものが、一本だけ元気に育って、私の庭でも最近香り始めましたよ!名前通り本当に驚くほど、夜が深まるほど強く香ります。花鉢を置いてある反対側の遠い部屋の窓辺にいても、感動するほど芳しい香りを届けてくれます。小さな数本の枝の花から、決してきつくない円やかで芳醇な優しい香りが・・・本当に魅了されてしまいます。
母に嬉しくて電話をしたら、まだ大分では花は咲いていないとのこと。
そういえば、昨年9月末に帰郷した折に金木犀と一緒に咲いていましたものね。
南より早く咲いて香るなんて不思議な気がしますが、こちらの方が早いのかしら?
植物誌によると、関東以西では地植え可能だそうで、今年は私も地面に下ろしてみようと思っています。
夜香花は水を沢山要求するので、夏の水やりが大変なのです。朝晩の水やりを一度でも怠ると鉢の中では枯れてしまうのではないかと、何度も気を揉んでしまいましたから。
花の生命も本当に神秘的で凄いですね!
小さな小さな枝が寒い冬を越し、こんなに長く枝を伸ばして沢山沢山花を付ける・・・
こんなに小さな花の中にも、神様の愛をいっぱいいっぱい感じます!
今年も数本挿し芽をして、お好きな方に是非この素晴らしい香りを体感して頂きたいと思っていますが・・・果たして上手くいくかしら?
今年の夏はまだまだ暑く、夜香花が庭で香っていても窓を開けることが出来ないくらい、リビングはクーラーに頼っています。
そろそろ、夜は窓からこの花や茉莉花<ジャスミン>の香りを纏いたいと思っているのですが・・・
月の綺麗な夜に夜香花の香りに包まれて、いつまでも碧く輝く月を眺めながら眠りに就きたい・・・そんな素敵な願いもどうやらこの秋は叶いそうです。
2012.8.29 小出 麻由美