ガラス作家のジョーさんが、度々嬉しい写メールを私に届けてくださいます。
彼の新作の美しいガラスは勿論のこと、お互いが大好きな虹が架かった空の映像、そして彼の知らない花を目にした時、私に花の名前のお尋ねメールなどなど・・・

初めて彼に出会ったのは、彼のガラス作品展が開催されていた隣町の小さな白木の山小屋風の素朴な喫茶店。
私は一目で彼の創り出す美しい色のガラスたちの虜に！
その時、会場にいらしたジョーさんは、いかにもそれらのガラスを生み出しそうな風貌をしており、個性的なメガネの奥は優しい眼差し。

彼の出身地が同じ九州でお隣の福岡のせいか、お互い美しいものが大好きなせいか、話が弾んで弾んで、美しいガラスに埋め尽くされた会場にてしばしおしゃべりに花を咲かせたものです。
彼はちょうど私の年の離れた弟と同じくらいの年齢。
残念ながら無口な弟とは殆ど会話が成立しませんが、気の合う弟だったらこんな風に談笑を続けられるのだなあと頼もしく思ったものです。

さて、話は山茗荷に。
つい先日彼から送られてきたお尋ね花の写メールは、小さな白い野草のような今まで見たこともない花。
花の名は分からなくても、何科の植物かは大概検討をつけられるものの、今回はさっぱり判らない写真に、私もいろいろ調べて思案の悶々とした日々が続いていました。
その花が咲いている場所は、彼が帰郷した福岡の実家の庭先だと云うこと。

それから、時が数週間過ぎて、先日急遽私も大分に帰郷し目覚めた朝の庭先で目にした初めての白い小さな植物。
母に尋ねた花の名は、今まで聞いたこともない＜山茗荷＞。
数年前、ご近所の方に苗を分けて貰ったとのこと。
何故そんな名前なのかと問いかけたら、どうやら葉が茗荷とまるで同じなのだそうです。

その時！ジョーさんの写メールと同じ花だということに気づき、早速彼の写メールと照らし合わせて見ると見事合致！！！
その場ですぐに彼に花の名前をメールして、謎が意外と早く溶けた幸運に恵まれたのであります！
直観で感じたようにその花はやはり野草の一種。
昔は庭先には咲いていなかった花なのに、きっとどなたかが山から持ち帰り根付かせることに成功したのでしょうね。
まだ、関西にまでは広がっていないようですが、きっとそのうち目にするようになることでしょう。

ところで、余談ですが私茗荷が大好きです！！！
庭が広かったら山茗荷の花よりも、収穫できる茗荷を沢山育てたいですね！（笑）

２０１１．１０．１１　　　　　小出　麻由美