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2007.08.26
庭のタカサゴユリ
昨年の夏には数本しかなかった我が家の庭のタカサゴユリが、今年は数十本に増えて見事に咲き誇り嬉しい夏です。
何故かここ数年、私の住む京都の町のあちこちでもよく見かけるようになりました。
このユリは台湾原産で、かつては日本でとても持てはやされていたそうです。が、このユリの品種改良でテッポウユリが出現し、影を潜めてしまったということです。
確かにテッポウユリによく似ていますが、テッポウユリの方がより華やかで香りも強く高級感があるので、そちらの新種に人々が心惹かれてしまうのも無理もないことでしょう。
個人的には野の花のように可憐なタカサゴユリの方が断然好きなのですが。
さて、タカサゴユリを初めて目にしたのは20年も前のこと。
車で夏の南紀の海辺を旅して、至る所で見かけた大好きなユリの花群に感動したものです。
驚くほど条件の悪い場所でも、平然と風に揺られながら咲いている逞しさとは裏腹な、儚げで楚々とした花姿に一目で虜になりました。
その時数本の苗を持ち帰ったのですが、残念ながら我が家の庭で根付くこともなくがっかりしていました。
が、その数年後に京都の町にも出現するようになり、ついに我が家の庭にまで沢山咲いてくれるようになりました。
このユリは少々の水切れにも弱ることもなく、凛とした姿を保ち本当に強健です。
球根で増えるのかと思えば、花後に風で飛んでゆけるほどの軽い種を沢山付けて増えるのです。
だから、あらゆる所に群生するのですね。嬉しい限りですが・・・
聖書でいう<野のユリを見よ。明日のことを思い煩うこともなく、今日一日を精一杯生きる。>とは、正にこの花のようだと思わされます。
花の少ないこの季節に、涼しげに咲き群れるユリを見て神様の愛を感じずにはいられません。
2007.8.26 小出 麻由美
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