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2006.11.10
月の光の下で
私は神秘的な月の光がとても好きです。
月を題材にした音楽も多いですね。
ピアノ曲ではベートーヴェンの月光、ドビッシーの月の光。
どちらも大好きで、何とかピアノも弾けるようにレッスンに励んだものです。
ドヴォルザーク作曲オペラ・ルサルカの中のアリアに<月に寄せる歌>という大変美しい曲があります。
上演されることが殆どなく私もあらすじしか知らないのですが、アンデルセンの人魚姫が題材のようです。是非一度観てみたいものです。
私の大好きなシンガー、サラ・ブライトマンもこの曲を美しく魅力的に仕上げています。その曲を収めているお気に入りのアルバムが<ラ・ルーナ>。
月の精のように魅惑的で美しい彼女がジャケットを飾ったこだわりの一枚。
そのジャケットの撮影は、アフリカのロンゼロッテイ島にて。
火山の溶岩が急速に冷却されてとても月面に近い風景を持っていたようで、二ヶ月に渡り念入りに撮影されたようです。
ジャケットにだけでもそれだけこだわった作品だけあり、それは月の神秘性を充分に満載した美しい歌とアレンジの数々です。
おなじみ<ムーン・リヴァー>やロック・ポップスファンには説明不要の名曲プロコル・ハルムの<青い影>など、クラッシックファンも唸らせるほどの歌声です。
私は彼女を主演にしたオペラ・ルサルカを是非観たいと思っていますが・・・
ところで、花といえば日の光だけれど、月の光の下で開く花も神様はちゃんと創造なさっています。
月下美人。
サボテン科の花で夜に数時間しか咲かない花。
普段それほど目にできる美人ではありません。
私の父が育てていたこの美人が開いた時も、それは家中大騒ぎでした。
隣に住む花好きの伯母やご近所の方々にも声かけをして楽しみました。
私は、その花が開いている間中ずっとへばりついて見ていたものです。
二時間位だったでしょうか?
花の匂いも芳しい仄かなサボテンの香りが、開いている間ずっと辺りに漂っていました。
肉厚の葉から、どうしてこんなに繊細で美しい花が咲くのか本当に不思議です。
それはまるで月の光に色付けられたような花。
それから、
高校時代、文芸部の先輩たちと一緒に行った県美展でのこと。
そこに一枚の大きな月下美人の日本画の繪がありました。
私はずっとひとりでその繪の前にたたずんで見入っていました。
後に、その時のことをそっと詩に綴って私に贈ってくれたひとがいました。
それは、私が仄かな恋心を抱いていたひとからのもの。
嬉しくて嬉しくて夜も眠れないくらい・・・
少女時代の淡い恋物語。
月下美人の花が咲いている間だけの時間のようなほんの一駒の、
月の光の下でのようなほんの儚げな美しい想い出。
2006.10.20 小出 麻由美
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