日本の国花が桜で嬉しく思います。
幼い頃は、もっと他の華やかな薔薇みたいな花だったらよかったのに・・・何て思ったりしていましたが。
ある年代から、急激に桜が好きになり、そのことが私を日本人だと自覚させてくれている、といっても決して過言ではないように思えるのですが・・・

私の仲のよい友人で自他共に認める桜好きがいるのですが、彼女なんて幼い頃から青空をバックにした桜の花を見上げては、こんな美しい花は他にないと思っていたとか・・・
そんな彼女との夢のひとつに、いつかおばあさんになる前に！？桜の柄の着物を着て沖縄から北海道まで桜前線沿いの旅をしようと。＜ご賛同の方、ご同行いたしましょう！笑＞

私の住んでいるところに、とっても素敵な桜並木の小道があります。
湾曲した小道の片側にずっと桜が続いていて、その下は深い緑の谷間が広がっています。
人通りも意外にまばらで、時折、鶯の声も聞こえてきたりします。
丁度、ピンクとオレンジの大好きな山ツツジも満開になって、とっても素敵な小道になるのです。
赤毛のアンだったら、この小道を何と名付けるのでしょうか・・・

毎年、夕暮れ時にそこを散歩するのが楽しみで、雨が降っていなければ毎夕出掛けます。
清少納言は春は曙というけれど、私は絶対、春は夕暮れです！
主人にそう伝えると、早起きの苦手な私に、曙の美しさは知らないだろうですって！
＜もっともだ！笑＞
それはともかく、夕暮れは花の香りを含んだ温かい空気が夕焼け色に染み入っていくような、何だか、花の精にでもなれた気分になるのは私だけでしょうか・・・
とりあえず、年を重ねても少女の気持ちで過ごせる時間を持てることは、本当に幸せだと思い、神様に感謝しています。
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日本中が桜で埋め尽くされるこの季節、せめてこの時季だけでも、哀しいニュースがなければよいのですが。
２００７．４．７　　　　　小出　麻由美

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