今日は絵画教室で、コスモスを描くために植物園に出掛けて来ました。
雲一つない爽やかな秋晴れ・・・
園の中は、とてつもなく大きくなった金木犀の花が満開で、まるでオーデコロンに包まれたような芳香漂う空気の中。
ただそれだけで、幸福感に満たされます。

さあ、いざ、目的のコスモスの園へ。

・・・しかし、私の大好きだった自然な雰囲気の野趣を帯びたコスモス畑はごく僅かになってしまい、代わりに園芸種になって色鮮やかで大きくなった花の、背丈の低いコスモスというよりはゴズモズといった感じの夥しい数の鉢が勢揃い。
えーっ！描く気失せます！！！
と、言っても始まりません。

まるで夏日のような炎天下の中、ただひたすらに筆を動かしたのであります。

ただ、鉢植のコスモスが正解なのは、人々が花の間を思いのままに行き交うことが出来、花の中に居るように自由に写真を撮れること。
人々の会話も皆幸福感に満ちています。

描きながら、人々の会話を耳にして、神様は人間に素晴らしい自然の贈り物を下さったのだなあ、と改めてしみじみと感じ入りました。
こんな美しい花を愛でながら怒る人はまずいないでしょうから。

私も園芸種の大きなゴズモズには一寸不服でしたが、それでも意外と上手く描けて御指導下さった師に感謝しつつ、満足感を得られた一日を過ごすことが出来ました。

神様、感謝します。

２００８．１０．８　　　　小出　麻由美

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