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2008.03.28
白い花に包まれて・・・
3月19日 午後12時10分、
義母が天へ帰っていきました。
84才の生涯でした。
肺癌末期の治療をキリスト教病院バプテストホスピス病棟にて、お優しい牧師のような院長先生や、介護が天性の仕事のような行き届いた素晴らしい看護師さんたち、そしてホスピス常任の温かい牧師さんに囲まれて、穏やかな最後の2ヶ月ほどを過ごすことが出来ました。
義母が愛して止まなかった二人の子供<義姉と私の夫>に、心注いで最後の2週間付きっきりの看病をして貰え、義母も本望だったと思います。
思えば私と義母が過ごした年月は、私が実の母と過ごした年月と殆ど変わりない18年間余りでした。
嫁姑としての同居生活は、正直辛い日々はあったけれど、重度の障害のある孫を心から慈しんで接してくれた彼女の大きな愛には、本当に深く深く感謝しております。
義母は実のなるものが大好きで、花ばかり育てる私に<麻由美ちゃんはホンマに花が好きやなあ。感心や!けどワタシは食べられる実の成るモンの方がエエなあ。>といいながらも嬉しそうにいつも庭の花々を眺めてくれていました。
美味しいものを食べることが何より好きで、惜しみなく高価な食材を買って来ては、私に料理を依頼し美味しい美味しいと言って嬉しそうに食べてくれたものでした。
もう、あのお義母さんのあれが食べたい、これを作って、という声を聞けないと思うと何とも言えない淋しさを感じます。
義母はあまり料理は得意ではありませんでしたが、私の作れなかった鯖寿司とでっち羊羹<義母の生まれ育った京都の一乗寺の名物の蒸し羊羹>が得意で、よくそのふたつをこしらえては色んな人に振る舞って、歓心を買ったものでした。
語調が強く一見とても勝ち気なのに、秋と夜の大嫌いな大変な寂しがりやで、一人でお留守番させるとかなりご機嫌斜めでしたっけ。
今ではそのことも懐かしい想い出です。
人の一生は儚いものですね。
聖書のいう、草の花の如くです。
いつかは私もこの世を離れる時が来ます。
その時がいつ来るかは分からないけれど、もう人生折り返して過ごしている日々、いつでも静かに飛び立てる準備をしておきたいものと、義母の臨終に接して強くそのように感じました。
私はクリスチャンなので、天国は絵空ごとではなく、故郷があるのと同じ感覚でその存在を信じています。
聖書によると、その天の都は高価な宝石のように輝いているそうです。
その都には12の門があり、それらの門には見張りの天使が配置され東西南北に3つずつで、それぞれ皆一つの大きな真珠で出来ています。
城壁は12種類の宝石、碧玉、サファイヤ、めのう、緑玉、縞めのう、赤めのう、かんらん石、緑柱石、黄玉石、翡翠、青玉、紫水晶で築かれています。
都の大通りは透き通ったガラスのような純金。
そこに流れる川は水晶のような輝き。
都は神の栄光で輝いているので、夜はなく太陽や月も必要がないのだそうです。
川の両側にはいのちの木があり、12の実を結び、その実は毎月実り、木の葉は民をいやす・・・等々
<もっと詳しく天国の様子をお知りになりたい方は、是非聖書の ヨハネによる黙示録21,22章をお読み下さい。>
幸いなことに仏教徒だった義母も、臨終の4ヶ月前にクリスチャンになりました。<だから、大変な三途の川を渡る必要がありません!>
義母が大嫌いだった夜がなく、大好きな木の実がたわわに実る天国。
きっと、今頃水晶のように透き通った川縁の天国を嬉しそうに歩いて神様とまみえていることでしょう。
それが証拠に、苦しかったいまわの息の後でも、その永眠したお顔は私がこれまでに目にしたどのお義母さんよりも綺麗でしたから!
お義母さんが大好きだったマーガレットをはじめ、香りよい白い花々に包まれたそのお姿は本当にイエス様の花嫁のようでした。<クリスチャンが天に帰ると皆イエス様の花嫁として迎えられると聖書に記されてあります。男性も!>
有難う!お義母さん。またお会いできるのを楽しみにしています! 祈
2008.3,27 小出 麻由美
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2008.3,27 小出 麻由美