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2014.10.16
秋に香る花々<オカワカメ>
今年の夜香花の香る宵闇の中、微かにその濃厚な花の香りの隙間から漂ってくる別の花の香りに気付きました。
今まで嗅いだ事のない芳しい花の香りの正体は?
辺りを見渡しても、すぐには分からず暫くその謎探し。
その新しい香りは新しく咲いた花だけのもの。
・・・だとすれば薔薇のそばから勝手に芽を出し勢いよく薔薇よりもフェンスに絡みついた植物に咲いたオカワカメの花!?
そういえば、オカワカメにこんな花が咲いたのは初めてです。
細い穂状に小さな可愛い花が一杯群がっています。
こんなに咲いていたのに今まで全く気付かなかった私。
それと言うのも、オカワカメに花が咲くなんて思ってもいませんでしたし、引っ込んだ壁のフェンスに絡んでいたから。
それに、このオカワカメはもう随分前に夏のグリーンカーテンの植物のひとつとして、園芸店の方に薦められ購入しただけで、別に興味のない植物でしたので。
もう、あのグリーンカーテンを育ててから5年は過ぎてしまったのに、何故かオカワカメの根っこが残っていて、今年は見事に花をいっぱい咲かせたのであります。
花そのものはそれほど魅かれるものではありませんが、この香りの為だけでも育てた甲斐があるようなちょっと得をした気持ちです。
そう言えば園芸店の方がこの葉は食べられる何ておしゃって薦めて下さいましたが、アイビーみたいなしっかりした葉をとても食べる気にはなれずほったらかし状態でした。
今年は薔薇の上質な肥料のせいか、葉の色艶が殊に立派です。
改めて、オカワカメの効能を調べてみましたら、別名で<雲南百薬>とも呼ばれるだけあり、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、銅などが豊富で、糖尿病や貧血、生理痛、白内障に効き、血液をサラサラにする働きがあるという驚くべき植物だということが判明したのであります!!!
葉をさっと茹でるとワカメみたいな粘りが出ることからこの名が付いたようです。
味噌汁に入れたり、炒めたりしゃぶしゃぶにしたり天ぷらにしてもよいそうです。
花が終わると蔓にムカゴが付き、それを煎って食べたりご飯に入れて炊くと美味だそうです。
しかも地下で太ると芋になりそれを食することも出来るそうで、正に百薬!です。
でも、そんな効能のある植物なのにあまり流布しないのは何故なのでしょうか?
あまり美味しくないのかしらね?
もしかしたら、これから注目される植物かもしれませんね。
是非とも、近いうちにこの葉をお料理してみましょう!
花の香りで気付いたオカワカメ。
これから秋の香りだけでなく味覚にもなるような植物に出会え、ますます幸せを感じています。
2014.10.7 小出 麻由美