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2014.10.06
秋色の薔薇を抱えて
9月23日。
大阪でのピアノコンサートを終えた樹里亜が、飛び立って初めて我が家へ里帰りしてくれました。
浜松へ急遽引っ越して間もないコンサートでしたので、さぞやお疲れだろうと思い迎えた彼女は、生き生きとして喜びに満ち溢れた美しさでまだコンサートの興奮冷めやらぬ出で立ちでした。
何の言葉がなくても素晴らしい大成功のコンサートだったことがすぐに伝わり、こちらも皆本当に嬉しく思いました。
その日は月をイメージしたコンサートで、ドビューシーの<月の光>や、彼女が作曲した小品曲の可愛らしい<傾いた月>を初めて披露して来たそうです。
ドレスはそのイメージで淡いクリーム色。
本当に樹里亜はどんな色合いでも素敵に着こなすのですが、こんな月をイメージする色のドレスは初めてとのこと。
以前、私が絶対似合うからとお薦めしたのですが、本当によく似合っています。
そして、我が家へ辿り着いた時の彼女の装いは秋色オレンジ。
手にしていた美しいブーケは、その装いと合わせたような同じオレンジ色の薔薇のブーケ。
「今日、会場に行けなくて残念だったからと、楽屋にこんな素敵なブーケを届けて下さった方がいたんです!」と嬉しそうな樹里亜。
聞けば、現在彼女がお世話になっているご夫妻の奥様の京都在住の弟さんからのプレゼントだとか。
なんて素敵なブーケを贈って下さるのかしら!?
「さすが素敵な奥様の弟さんね!」と私も大喜びして、茶色い秋色吹きガラスにその薔薇のブーケを活けました。
その薔薇は二種類あり、一種は大きめの薔薇で花びらが波状弁、<ブラッドオレンジ>と名付けられた薔薇かしら?
もう一種スプレー薔薇で、先の薔薇と同じ色合いの可憐な薔薇です。
同じ色合いで異なる薔薇の組み合わせなんて、なかなか上級者の粋なプレゼントですね!
今夜から樹里亜も我が家で数日滞在ですから、彼女だけでなく、皆でこの秋色オレンジの素敵な薔薇のブーケを眺められて本当に幸せです。
2014・9・23 小出 麻由美