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2006.08.02

紅いゼラニウム

絵になると、俄然好きになる花が、紅いゼラニウムです。
実際、庭に咲かせるのは、白やパステル調の色合いばかりなのですけれど・・・

私が、画学生の頃、観てきた友人の感激の声にすぐに出掛けたミュシャ展で釘付けになった一枚が、紅いゼラニウムが描かれていた<モラビアン教師聖歌隊>という意味不明な題名のもの。

ミーシャ


民族衣装をまとって、長い髪を三つ編みにした少女が片手を耳に当て何かを真剣に聞いている強い眼差し。枯れ枝には鳴いているカラスをイメージする鳥が一羽。

何とも不思議な夕暮れの静寂の中、とにかく、紅いゼラニウムの効果が絶大で他の花ではこの絵の魅力が絶対に出せなかったと思います。

後にその絵は聖歌隊のポスターだったことが分かりました。モラビア地方のキエフの町の民族衣装を身につけた少女が、手を耳に当て音楽を聞き入る仕草を表しているとのこと。この聖歌隊は、チェコ本国だけでなく、ヨーロッパやアメリカを広く演奏旅行していたようです。

それにしてもミュシャにポスターを作ってもらえるなんてすごい聖歌隊だったのですね。

絵は筆者による模写です。


2006.7.29    小出麻由美>


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