花のようなフランス料理

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2008.11.17

私は外食するとしたら、先ず選ぶのはフランス料理です。
自分で料理をするのが好きなので比較的何でも作るのですが、やはりフランス料理はあまりにも手が掛かりすぎるので、外で食べることにしています。

今、私がお気に入りのフランス料理の店は、隣り町の閑静な場所でひっそり開店なさっている知る人ぞ知る＜レストラン・マツナミ＞です。
数年前友人に紹介していただいて以来、フランス料理が食べたくなったらその店の扉を開けるのが、至福の喜びとなっています。

オーナーは、その店の名と同じ松浪シェフ。
初めてその店の扉を開けた日のことを思い出すと、今でも感謝に溢れます。
と、いうのは実は彼は以前私がよくランチタイムで利用していたフランス料理店に店長としていらした方だったからです。
私の長女は障害があるので、なかなか一緒に連れてゆっくり味わえるフランス料理のお店には行けません。

でも、偶然入った近くのレストランに松浪さんがいらっしゃり、本当に快く優しくとっても美味しい心のこもった料理を提供して下さり、そこにだけは娘を気軽に連れて行けていたのです。
それに、美味しいお料理のレシピも惜しみなく伝授して下さる寛容な方でもありました。＜といってもなかなか作れませんが・・・＞
印象に残っていることは、アボガドスープの作り方をお伺いしたら「じゃあ、今度いらっしゃる時まで、レシピを書いておきます。」と言って下さり、私も忘れていたほどだったのに、私の顔を見て直ぐにそのメモを下さったことです。
その時は本当に感動してしまいました。

でも、ある日そのお店を訪ねたら忽然と彼の姿は消えており、お店の雰囲気も味もすっかり変わってしまって、私も行く所がなくなってしまったのです。
その頃は、その店の店長さんだというだけで名前も知らなかったので、何処へ行かれたのかと案じるだけでした。

それから、数年経てその＜レストラン・マツナミ＞の扉を開けると、オーナーとして、以前と変わらない優しい笑顔を満面に讃えた彼が立っていたというわけです。

それ以来私が足を運ばないわけがありません。
家族は勿論、友人知人にお知らせして、今では私の周りではマツナミさんの美味しいお料理の虜です。
中でも味にはかなりうるさい世界の超高級レストランを食べ歩いておられる私の知人のおじい様も大絶賛で、彼ほどの腕前を持つ人が何故こんな人通りのない場所で、店を出しているのか理解に苦しむと仰せでしたよ。
そう、優しい松浪さんは実はかなりの頑固者！＜失礼＞
カウンターが主の店で、楽しいおしゃべりを交えながら絶品の料理の手さばきも拝見しながら舌鼓を打つこと、間違いなしです！

フランス７

ご一緒にその極上の料理を創り出すお手伝いをしていらっしゃるのは、他店で修行を重ねてこられた好青年で、しっかりお父様の遺伝子を受け継がれた腕前を持つ素敵な息子さんのやすしさんです。
余談ですが、お父様の松浪さんはきよしさんだそうです。
＜漫才のやすしきよしみたいでしょ！笑＞

さて、今日のランチメニューは、栗とカボチャのスープ、特殊なビネガーにつけ込んだキノコメインのチーズ入りサラダを私の大好きな酸味のあるドレッシングで和えたもの、メイン料理は私の大好物のエビのムニエル・ウニソースがけとチーズ入りミルク煮マッシュポテト、自然酵母のフランスパン、それから今日は特別にカボスシャーベット＜実は以前大分からの戴きもののカボスを松浪さんに差し上げたので、御礼ですって！感謝感激！！！＞
デザートはリンゴのクラフティー、チョコレートケーキ、リンゴのコンポートとコーヒーです。

フランス１