ブログ
Blog
2008.08.08
花の刺繍の思い出Ⅱ <コスモスの襟カバー>
もうひとつ素敵な花の刺繍の想い出は、長女紫音の出産祝いにプレゼントしていただいたベビー布団の襟カバーです。
それは、まっ白な木綿の布に可愛いい綿レースが付けられて、そこにピンクの濃淡のコスモスのブーケが淡いピンクのリボンで結わえられたラインステッチの刺繍が丹念に施されたもの。
作者は短大の頃、同じ寮に住んでいて親しくなった絵画コース専攻で無類の花好きの友人。
紫音の出生は私が妊娠3ヶ月の時に酷い交通事故に遭ったために、その生存が危機に晒せられる程の非常に大変な事態だったうえ、更に出産時は紫音自身が瀕死の状態の中に置かれ、筆舌に尽くせぬほどの困難の中にあったのです。
コスモスの刺繍は、そんな出来事の最中で友人が一針一針紫音の無事を祈りながら、丁寧に心をこめて刺してくれたものです。
ですから、その美しい手作りの刺繍にどんなに深い慰めを受けたことか、言葉では言い表せないくらいです。
そのコスモスの花束の片隅にS.Kと記されてある紫音のイニシャルを見つめると、今でも涙があふれてきます。
当時、主人には主治医から二日の命しかないと告知されていたのですから。
あれから20数年が経ち、もうその襟カバーを使うことはありませんが、とても大切にしています。付いたシミすら愛おしく感じながら・・・
友人が6月生まれの紫音のためにコスモスを選んだのは、多分私がその頃コスモスが一番好きな花だったから。
その後遠くへ引っ越してしまった彼女。
以来、お互いに育児に慌ただしくすっかり音信が途絶えてしまったけれど、きっと彼女は今も花のように周りの人々を幸せにしていることでしょう・・・
考えてみれば、時に叶って神様はいつも私の傍らに素敵な友人たちを配置して下さっています。
人との出会いに偶然はありません!改めて心より神様に感謝致します。
そして、勿論これまでに出会えた私の友人たちに心からの感謝をこめて、
<ありがとう!>
2007.11.16 小出 麻由美
ブログランキングに参加しています。よろしければ下記のバナーをクリックして、サイトに投票してください。1日1回、クリックしていただければランキングに反映されます。
ご協力ありがとうございました。