大好きな苺の季節に必ず焼く大好きな苺タルト。
今年は庭で零れ種で大きくなったボリジの青い星の形をした花が、苺の時季にも沢山咲きました。
そこで、苺タルトにもこの青い花を鏤めてみました。
やっぱりとても素敵！！！

私がハーブの花の中で一番好きなのがこのボリジです。
少女の頃には誌面でも目にすることのなかった素敵なハーブ。
もともと青い花には目がない私でしたから、ボリジの美しい青には釘付けでした。

20代初めの頃、初めて本物のミントの葉を手に取って嗅いだ時は、本当に感動したものですが、おそらくボリジなどの西洋のハーブたちが日本にやって来て、一般にも普及を始めたのはその頃からだと思います。

私が結婚して二人の子供たちもまだ小さかった頃ですが、夢中でハーブの本を集めたり、ハーブ講座に出掛けたりしたものでした。
我が家の庭でよき香りのするハーブを沢山育てられるとは、まるで夢のようで、本当に色んな種類のハーブの苗を買い求めては庭中をハーブで埋め尽くしたものでした。

それで、大抵のハーブは育てやすく生育旺盛で、狭い庭では扱いを持て余してしまうこともしばしばで、いつの間にやら殆どのハーブは我が家から姿を消失させてしまいました。
広い庭だったら、きっと残せていたのだと思いますが・・・
今でも数種類は育てていますが、殖やさぬよう常に間引きしたり、鉢植えにしたりとほどよい感じで育てています。

そんな中でボリジこそ沢山自由に増えて欲しいと願うハーブですが、残念ながら高温多湿の日本の夏が苦手なので、毎年苗を購入しています。
運良ければ零れ種で数本育つことも可能で、そんなボリジの芽吹きを目にしたら踊り出したくなるほど今でも嬉しい私です。

苺のタルトもシンプルで、実はどこそこの有名菓子店で食べるより、この自分で作ったタルトが一番好きな私です。
ましてや青い星のボリジで飾れる苺タルトを頂けるなんて！とっても至福なひと時です。

２０１８．５．１　　　　　小出　麻由美