今年我が家の庭で一番見事に咲いてくれたのは、昨年秋の新入り＜バージニア・マッケンナ＞です。

我が家の近くにある薔薇苗専門店・松尾園芸さんで一目惚れしして即購入です！
イギリスのハークネス社の薔薇で、育てやすさも決め手でした。
薔薇は難しくどんなに美しく立派な鉢植えを購入しても、次の年はその時ほど花付きが良くない種類は多々あります。

そんな中、このバージニア・マッケンナは期待を裏切ることなく、否それどころか予想を遥かに上回り手を煩わせられることもなく、素晴らしい沢山の花々を付けてくれました。
こんなに素晴らしく育った薔薇は、我が家では初めてかもしれません。

ハークネス社の薔薇の苗は茎が剛健で棘も鋭く男性的な感じのする種が多いように思いますが、このバージニア・マッケンナは細い茎に項垂れて咲く私の大好きな嫋やかな雰囲気を持っています。
蕾は小さく濃いオレンジ色なのに、開くと大きくふんわりとした白い花びらになります。花芯は小さな花びらがぎっしり詰まっており、黄色を帯びたクリーム色で大変美しく、更に咲き進むと白さが増し、散り際は真っ白に変化し、はらりと潔く花びらを散らす様がとても素敵です。
それに、時折淡いピンクを帯びた花びらも見受けられたりします。

花持ちはあまりよくないのですが、沢山の蕾が次々に開いて、比較的長い時季楽しませてくれる薔薇です。
こんなに溢れるほど蕾があるのに、開く瞬間がひとつも見られないのは一体何故なのかしらね？
最も花はみなそうで、薔薇に限りませんけれどね・・・

こんな美しい薔薇を目にして久々に油絵を描く情熱が呼び覚まされ、20号のキャンバスに一気に描き上げました。

師であった敬愛する川辺浩画伯の教えに導かれながら、これからも私なりの薔薇を描いていきたいと思っているところです。

バージニア・マッケンナ　育てやすく素敵な薔薇で、お薦めです！

２０１８．５．１０　　　　　小出　麻由美