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2016.07.14

薔薇*ドクター・ウォルター・ヴァンフリート

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今年我が家で一番きれいに咲いた薔薇は、長い名前ですが<ドクター・ウォルター・ヴァンフリート>です。

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名前はこの薔薇の作出者を充てたものです。
桜貝のような淡いピンクでとても儚げな優しい薔薇だから、男性の名前だと不釣り合いに感じてしまいますが、こんなに素敵な薔薇を生み出して下さった方なのですから、この命名許します!(笑)
ちょっと長すぎる名前なので、ここではヴァンフリートと呼ばせていただきますね。

さて、このヴァンフリートの薔薇との初めての出会いは、随分遡る私の独身時代。
短大時代の仲良し友人の中で、一番に結婚した彼女の向日市(京都市西京区のすぐお隣の町です)の新居を訪ねた時の事。
電車から降り立ったその駅から歩くこと十数分。
とても感激したのが、彼女の家の通りの方々の家々の庭にはこの薔薇を沢山咲かせていらしたこと!
花の大好きな彼女でしたから、それがとても嬉しくて、早速彼女の庭にもその薔薇の苗を植える計画だと嬉しそうに話してくれていましたっけ。
この薔薇はとても栽培し易く、挿し芽で簡単に殖やせる種類だということで、数年後に結婚した当時マンション暮らしだった私にも、その薔薇の挿し芽苗をプレゼントしてくれたことを思い出します。
不思議なことにその時その薔薇の名前を知る人はいませんでした。
残念ながら、頂いたその苗から花を見ることもなく夏のベランダで枯らせてしまいましたけれどね・・・
それに、それから数年後には彼女も遠くに引っ越してしまったので、彼女の庭で咲いたヴァンフリートも見ることはありませんでした。
それから、その町にも足を運ぶことのなくなった私ですが、果たして今でもあの町の住宅街は、この時季淡いピンクで染まっているのでしょうか・・・
いつか庭のある家に住めるようになったら、あの淡いピンクの薔薇でいっぱいにしよう~
そんな夢を抱きながらこの家に引っ越してきました。
しかし、店先で販売苗も見たことがないし、名前も知らないので入手方法も全くない状態が続きました。
が、そんな時、ご近所の庭で確かにあの淡いピンクの薔薇が咲き乱れてい
るお宅を発見!
挿し芽の枝が欲しいと願っていた矢先に、そのお宅の方に出会う機会に恵まれ、図々しくも願いを申し出たところ、快く念願だった枝を分けて頂く夢が叶ったのでした。
それから数年経ち、見事に夢のような淡いピンクのヴァンフリートが咲き乱れる庭が実現したということなのです!

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それで、今年は今までで一番素敵に咲いてくれ、ご近所の方からも感動のお電話を頂いたくらいなのです。
恐らくは、昨年の冬剪定を思いっきりしたことが功を奏した気がしています。

この薔薇を気に入ってくれる友人たちに、今度は私が挿し芽をしてプレゼントできる立場にもなれました。
その中の薔薇に詳しい親友が、永遠の謎だった名前を調べてくれ、やっと全ての夢が叶ったのであります!!!
それが、この儚げで美しい薔薇、<ドクター・ウォルター・ヴァンフリート>なのです!
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2016.5.31     小出 麻由美

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