ブログ

Blog

2008.12.17

薫り高き薔薇の花束

心当たりのない大きな花の入った段ボールが、主人と私宛に宅配便で届けられました。
宛名を見ると、十数年間会うこともなかった友人から。
何故かしら?と思いつつ箱を開けると匂い立つ薔薇の薫り。
シルバーグレイッシュピンクとピンクのロココ調のもの、そしてブラックティーに似た深い煉瓦色の薔薇に、二色の実付きのユーカリ葉があしらわれた私好みの極上の素敵な花束。


秋の花1

添えられた小さなカードに義母の死を悼む言葉が記されてあり、先日送った喪中葉書にて義母の死を知り、驚きと共に慰めの花束を届けてくれたのでした。


彼女とは以前住んでいた同じ団地で知り合い、姉妹のように親しく数年を過ごさせて頂いた間柄です。
出身が私の故郷の大分の隣福岡で、美味しい物とインテリアや花が大好きだった彼女とは話が意気投合し、すぐに大の仲良しになりました。
彼女にも当時二人の女の子がおり<現在は三人です>、二人とも私の子供たちとは一つずつ違いのとっても可愛いお姉さんたちでした。
お互いに夫たちはとても忙しく帰宅は次の日を越えることも常で、私たちはいつも一緒に楽しく夕食も共に過ごしたものでした。


秋の花2

彼女の容姿は少女時代に、映画のヒロインにスカウトされた程の美貌の持ち主。ご両親の大反対で実現しなかったようですが・・・
でも、その可憐な容姿とは裏腹なかなりの男前の性格。
家庭科が大嫌いで、針より釘や金槌を持つことに喜びを感じていたとか!
電化製品が大好きで誰よりも早く新製品を入手していた記憶があります。
だから、当時女性が見向きもしていなかったコンピューターやパソコンにもいち早く興味を示し勉強していたことが、私には不思議でなりませんでした。
女性の苦手な地図もよく読めて車の運転も大好き!
だから、よくあちこちに私も助手席に乗せて貰いドライブしたものです。


彼女が仕事をバリバリこなしていた若かりし頃の面白い話。
学校を卒業し保険会社に入社したものの、当然事務職だと思っていたところが直ぐにアジャスターに配属され、その能力を発揮し男性を凌ぐ働きをしていたとのこと。
そこで直ぐに見初められて出逢ったハンサムな男性と結婚し、出産で辞めることになった時のこと。
上司がご主人に「何故、お前のお腹が大きくならないのか!」とおっしゃったとか!?
でも、呉々も誤解のないよう!彼女のご主人様もかなり仕事のお出来になる方なのですよ!
しかし、そんなご主人様を差し置いても上司にそのような言葉を言わしめるなんて凄い人です!全く!


でもその言葉が真実なのは、彼女のその後の姿勢を見ても充分頷けます。
私が義母と同居のためその団地を離れたあと、直ぐに彼女もご主人の仕事の転勤で彼女の願っていた大好きな東京へ行き、三人目の子供を出産。
育児を終え、また、保険会社へ請われ仕事を始めたかたと思ったら、子供さんの振り袖を着せるために着付けの免状を習得し、その道での仕事を始めたようです。が、仕事が好調なのにもかかわらず、自らピリオド。
当時彼女が着物が大好きだとはちっとも知らなかったのですが、それもそのはず、当の御本にも気づいてなかったのですからね!
ただし、普通の着物には興味なく大正ロマン風に着こなすのが大好きなのだそうです。せっかく好調だった仕事をすっぱり辞めてしまった理由は、殆どの依頼が普通の着物の着付けだったとか・・・それは私にも分かるような気がしますけれどね。
そして今度はカメラマン如きの芸術的な作品を連写する日々で、ホームページまで立ち上げて、毎日のようにブログ更新しているのです!!!


私の知ってる彼女は、着物よりカメラを持つ姿の方が断然ぴったりきますけれど、美しい彼女ですから、きっと大正ロマン風の彼女の着物姿は絵から抜け出て来たみたに素敵なことでしょう。


彼女の話を始めるときりがありませんが、私にとって夫の帰宅の遅い二人の育児の心身共に疲れ果てていた時期に、彼女と彼女の子供たちの存在は本当に日々大きな喜びと慰めと力でした。勿論私の娘たちにとっても!
当然の成り行きで私が食事を作り、彼女が後片づけ。<彼女は意外にも!?ピカピカのお掃除上手>
インテリアが大好きな二人は、子供が寝静まった後に、お互いの家の家具を動かすために、Help Me! Coll


彼女はその名も美しく<ひづる>さん。
私は未だに彼女と同じ名前の方を知りません。
ひづるさん、貴女のお陰で私の一番大変な時期を楽しく過ごすことが出来て感謝しています。本当に有難う!
今は遠く離れ会うこともままない日々ですが、カメラ片手に京の美しい風景を撮るために、また私にも会いに来てくれることも近いことと思っています。
色々辛いところもお互い通ったけれど、笑顔で再会出来ますね。


秋の花3

貴女から贈られた美しい薔薇がその薫りも高く、ふたりのあの頃の薔薇色の時間を思い起こさせてくれました。
義母も貴女が大好きでしたよ。
ひづるさん!


2008.11.22       小出 麻由美


ひづるさんの写真のホームページがあります。
是非皆さんアクセスしてみて下さい。
http://yuzuchan-nikki.blog.so-net.ne.jp/ 


ブログランキングに参加しています。よろしければ下記のバナーをクリックして、サイトに投票してください。1日1回、クリックしていただければランキングに反映されます。



ご協力ありがとうございました

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。