ブログ
Blog
2010.10.17
野の花のような吹きガラス
先日友人のお誘いで、私の所属するシルフィード合唱団のメンバーたちと隣町・亀岡市でオープンしたオーガニックの喫茶店<心庵・こあん>を訪ねました。
店内は催事もできるピアノのある、白木が剥き出しの山小屋風の素敵な二階建の瀟洒なお店でした。
素敵なピアニストがゲストでいらっしゃるとのことで、歌大好きな友人たちとすぐに話がまとまり出掛けることに。
そのピアニストの方は、客のリクエストに何でも応えて弾いて下さるそうなのです。
そこで、私たち合唱団も彼のピアノ伴奏でしばし美しい!?歌声を披露することに(笑)
彼は何と!演歌からジャズ、ベートーヴェンの第九も見事にアレンジ即興で弾きこなす才能に恵まれたピアニスト。
ゲーテの詩集がお似合いで、それでいてちっとも気取りのない素敵な<林 琢也>さんという方。
実はテレビ出演もなさっておられ、亀岡で<ショパン>と呼ばれていらっしゃるとか!?
そして、そんな彼の奏でる美しいピアノが流れる店内のあちこちに、とても綺麗な色合いのガラスが並べられおり、美味しいカフェオレを戴きながら、至福のひと時を過ごさせていただいたのでした。
私はカラスのようにガラスに目がないことは、もう何度もお話しておりますが、特にピンク系や紫系のガラスには弱いのです!
だから、そこに並べられてある数々の吹きガラスの色の中でも、タチツボスミレのような淡い紫や薄いピンクのムラサキカタバミ、水色のワスレナグサを感じさせてくれるような本当に優しいガラスに目が留まったのはいうまでもなく。
まだお若い作家の彼は、これらのガラスの作り手だとすぐに感じさせてくれる優しい出で立ちで、会話も弾む素朴な、その名も素敵な<城 かつ彦>さん。
本当はまだまだ色んなお話も窺いたかったけれど、歌って飲んでおしゃべりしていたらあっという間に時が流れてしまいました。
それでもしっかりと、数あるガラスたちの中から手にしていた四つのガラスたち。
家に帰って窓辺に飾ると、何だかセットのようにぴったりです。
まるで、窓辺に野の花が咲いているよう・・・
でも、本当にスミレやムラサキカタバミ、ワスレナグサをこれらのグラスに夫々活けたらとても似合うでしょうね!(春になってそれらの花が庭に咲いたら勿論実行しますよ!)
とワインの飲めない私は思うのでありました。
それはとても素敵な一日で、美味しい飲み物を戴きながら、よき友人たちに囲まれて、美しい音楽と野の花が咲き群れているような可憐なガラス作品の中に埋もれて、喜びと平安の中でした。
辛いことも沢山ある日々だけど、こんな時間をささやかでも持てることは本当に至福の一時だと感じています。
神様に心からの感謝の祈りを捧げ、幸せな眠りに就いた夜でした。
2010.10.8 小出 麻由美