ブログ
Blog
2018.10.07
鈴蘭と菫の取り合わせ
ネット検索をしていて、偶然辿り着いた<パストラーレ>という素敵なアンティーク雑貨のお店。
そこで目に留まったのが、鈴蘭と菫の素敵な絵皿。
この二つの花は、私の大好きな取り合わせ。
でも、何故か日本ではこの花たちの取り合わせを目にすることは、先ずないように思います・・・
鈴蘭は、昔日本では北海道でしか見られない特別な花で、あまり日本全土では馴染みのない花だったせいかもしれませんね・・・
菫も西欧のような大き目の花の香り高い匂い菫なんてありませんでしたし、小さな野に咲く控え目な野菫ばかりでしたからね。
私もこの花の取り合わせを知ったのは、多分西欧のアンティークカード絵からだったように思います。
どちらも丁度4月前後のイースターあたりに咲く花で、イースターカードにはよくこの花たちが、古き時代から描かれています。
ところで、このパストラーレで見つけた鈴蘭と菫のお皿は、古いフランスのリモージュ焼きの上質の手描きです。在庫が4枚あったけれど、手描きなので夫々少しずつ絵柄が異なっていて、その中から一番好きな物を選ぶのも楽しみのひとつなのであります。
それから、私が以前から持っていた鈴蘭と菫の絵皿は、ご近所のアンティークショップ*トシアンティークスで見つけたもの。
それは、オーナーが買い付け時に滞在していたイギリスのご家庭で使っておられたというティーセットで、交渉の末手に入れたそうで、かなり古いものと思われます。
絵柄は転写されたものですが、薄手でおそらくヴィクトリア時代のものではないかと、思われる磁肌です。
優しい絵柄の鈴蘭と菫が、ふんわり鏤められた私のお気に入りのシリーズです。
それから、オーストリアの皇女だったエリザベートが愛した本物の花の菫の砂糖漬けの夢のようなお菓子(デメルジャパン社がフランスから輸入したもの)の箱が、何故だか菫だけでなく鈴蘭も描かれていてとても素敵なパッケージです。
私もこのお菓子が、大好きですが、箱に菫だけでなく鈴蘭が描かれているのは何故なのかしら???
まあ、嬉しいですけれどね・・・
でも、自分だったら、こんなお菓子なら絶対に菫の花の絵しか描きませんけれどね・・・
それにしても、もっとありそうで以外に少ないこの花の取り合わせ。
私も数年前のカレンダーにこの二つの花をたっぷり描き、自己満足しています!
2018.10.7 小出 麻由美