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2007.06.10

鈴蘭<ミュゲ>の香り

可憐な鈴蘭は大好きな花の一つですが、この花に香りがなければ、そんなに惹かれなかったように思います。
鈴蘭の香りは、優しい幸せを運んでくれるような馥郁たる甘い香り・・・


鈴蘭1

私が短大生の頃、JACOという化粧品のメーカーがあり、そこの練り香水が正に鈴蘭の花そのものの香りがして大好きでした。
学生の私でも気兼ねせずに使えるほどの価格で、容器も陶器で可憐な鈴蘭の絵が描かれてありとてもお気に入りでした。
掌に握りしめられるほどの小さいサイズで、何処へも持ち歩いていましたっけ。
他にローズやヴァイオレット、ジャスミンの香りもあり、みんな揃えて嬉しく並べて眺めた記憶があります。
当時の雑誌に掲載されていた広告も洒落ており、美しく可憐な西洋人モデルがその出立ちぴったりのキャッチフレーズと共に収まっているのを見ることがとても楽しみでした。
今でもその広告の切り抜きを大事にとってあります。
いつの間にかそのメーカーの名前すら聞くことも無くなり残念です。


その花姿にぴったりの名から、鈴蘭は蘭科の植物だと思っていたのですが、何と百合科の植物です。
英名がリリーオブヴァレー、谷間のゆり。
こちらの呼び名もとても素敵ですね。
そして、フランス語だと、ミュゲ。
何処の国でも可憐でふさわしい名が付けられているけれど、私はこのフランス語の呼び名が、初めて耳にした時から一番のお気に入りです。
時折心の中で繰り返しひとりご満悦です。
日本では、普段あまり耳にすることのない単語ですから。
そういえば、先のJACOの練り香水のネーミングも鈴蘭の香りはミュゲと名付けられていましたっけ。


鈴蘭2

フランスのパリではミュゲ祭というお祭りがあるらしく、街中の人々がミュゲのブーケをプレゼントしあって、互いの幸福を祈り合うそうです。
その日は街中が甘いミュゲの香りに包まれる何て、本当に素敵ですよね。<ハーッ溜息>
いつか、そんなパリを旅してみたいものです。


今はもう、JACOの鈴蘭の香りには、出会えませんが、クリスチャン・ディオールのディオリッシモという香水が、鈴蘭の香りがして、お気に入りです。
今日はせめてその香りをほんのり纏って、パリのミュゲ祭にでも参加した気分にほんの少し浸りましょうか・・・
          2007.5.18     小出 麻由美


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