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2010.03.11
銀盤の花たち
バレエの大好きな私ですから、フィギュアスケートも大好きです!
ことに近年は日本選手の活躍が目覚ましく、もうテレビの画面に釘付けです。
先日(2・26)、バンクーバーオリンピックの女子フリーのフィギュアスケートが終了しました。
最も注目されていたキム・ヨナ選手と浅田真央選手の戦いも決着!
今回の勝敗はヨナ選手に上がりましたが、真央選手のトリプルアクセル三度成功は本当に素晴らしかったですね!
きっと、彼女たちがバレエの道を選んでいたとしても、素晴らしいプリンシパルを務めていたと確信している私です。
さて、お二人がバレリーナだったらどんな舞を披露していたのでしょう・・・
ヨナ選手だと役柄は<白鳥の湖>の白鳥<オデッタ>と黒鳥<オディール>の二役というところでしょうか・・・
ヨナ選手のしなやかで伸びやかな優雅で気品に満ちたオデッタと芯の強い小悪魔的なオディールをきっと見事に演じ分け楽しませてくれることと想像している私です(笑)
真央選手は、<コッペリア>のスワニルダ!
人形のコッペリアに嫉妬して気を揉む可憐な乙女スワニルダは、可憐さを残した負けん気の強い真央選手にぴったりな役柄。
でもそれは、バレリーナとしては無理な話ですが、この役柄を銀盤の上でそれぞれお二人に演じて頂けたら、それもきっと素敵でしょうね!
安藤美姫選手もクレオパトラを熱演!エメラルドグリーンとゴールドの素敵な官能的なコスチュームで、彼女に嵌まり役の強く蠱惑的(こわくてき)な女性を演じきっておりました。
以前の作品で赤いコスチュームのカルメンも彼女にぴったりで、私はいつも氷上で演じるカルメンに魅了されていました。
ただ、トリノオリンピックで扮した儚げな蝶々夫人は、彼女のキャラクターではなかったように思います。そのせいで結果を出せなかったと思っているのは、私だけなのでしょうか・・・
鈴木明子選手も、ウエストサイドストーリーの軽やかなリズムは、本当に観ていて喜びを身体中に感じさせてくれました。
フィギュアスケートは芸術性を求めながらも、スポーツですから当然審査員の点数を意識しなければなりません。
高得点を望むならより高度な技を習得するのは勿論のこと、個人に合ったプログラム作品を見出さなければならないことも、重要なポイントだということを今回つくづく感じました。
今回ヨナ選手に軍杯が上がったのは、007のボンドガールが彼女にぴったりの役柄だったことが大きな要因だったのでしょう。
そういう意味では、男子の高橋大輔選手の道化師や織田信也選手のチャップリンも適役だったと思いました。
さて、彼女たちを花に例えたらどんな花になるのかしら?
ヨナ選手は強さを秘めた大人を感じさせる白い嫋やかな香りのジンジャー。
[水彩画]マオ選手は真っ直ぐに茎を伸ばす可憐なピンクのスィトピー。
ミキ選手は少し開きかかった凛として咲く真紅の薔薇。
アキ選手は優しく暖かい感じの黄色いマーガレット。
というところでしょうか・・・さて、皆さんは彼女たちにどんなお花が重なりますか?
2010.3.6 小出麻由美