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2006.08.10

露草の青い花のよう・・・

露草は雑草ですが、ほんとうに美しい青です。
こんな色の花は数少ないと思います。


私の伯母が結婚した相手は、詩人でした。
ペンネームは平田露草。<ひらた ろそう>
画家の竹久夢二と親友で、アメリカで一緒に生活をしていたようです。
そのおかげで、詩人としては知られることもなかった伯父が、書物に記されており、私も少しだけ彼に触れることができ嬉しく思いました。<夢二のアメリカ・袖井林二郎著・集英社文庫>
私の伯母が愛した人。


伯母の名は君子。
その本に少し伯母のことも触れて下さっており、墓石まで掲載していただいています。
当時女性としては珍しく、弁護士を目指して勉学に勤しんでいましたが、伯父と出逢う前に何故か上海に渡り、カフェバーを経営しかなり大儲けをして故郷大分へ帰って来たハイカラな女性だったようです。
その後、静養のため温泉地の別府の宿に赴いた時に、その地にいた伯父と出逢い二人は周囲の反対を押し切って駆け落ち同然で結婚したそうです。


最近になって、偶然にも上海ではマユミと名乗っていたという事が分かり、不思議な縁を感じます。親族の中でも私が一番似ているらしいのです。
若くして二人の幼い子供を残し入水自殺をしてしまったようですが、真意は誰も知りません。父とは20才も年の差があったので殆ど何も聞かされてなかったそうです。
残されたセピアの1枚の写真の伯母は、アンティーク家具に囲まれた部屋で粋な着物を着こなして、夢二の描く絵のようです。
果たしてまだこの頃は幸せだったのかどうか・・・・


儚い伯母の人生。
露草の青い花のよう・・・


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