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2006.07.26
青い海辺に咲く白百合によせて
<1994年8月「いのちのことば」表紙によせてに掲載された文章>
夏に南紀の海辺を旅したとき、野辺のあちらこちらに野趣をおびた清楚な白百合が優しく風に揺れていたのを、この季節になると懐かしく思い出します。そして、ご一緒した大泉さんご家族のことも。
そのころ、ご一家とは同じ教会で、私たち家族は本当にことばに尽くせないほどお世話になっておりました。奥様の静代さんとは、私が独身のころから親しくおつきあいをしており、交通事故で寝たきりの時や、病弱な長女の出産、二人の幼児の育児等、私がとてもたいへんな時に、いつも優しく手を差しのべてくださり、助けていただきました。彼女は、常に困っている方々を助けるために余念がなく、その姿はまるでイエス様のお働きそのものでした。
私は彼女に深い愛情をたくさん注いでいただいたおかげで、私自身も少しは人に愛を分け与えることができるようになった、そう言っても決して過言ではないほどです。 ご主人の香さんもとても素晴らしい方で、以前、テキスタイル・デザイナーとしてたいへんご活躍されていたのですが、主にある献身的なお仕事がしたいと、願い祈り導かれて、神戸のキリスト教を礎とする愛泉園という重度の身体障害者のための養護施設に転職なさったのでした。それは、その夏の旅から間もなくのことです。突然、見知らぬ土地に移り住むこととなり、ご家族はいろいろな不安の中でたくさんのご苦労がおありだったでしょうが、いつも神様に支えられ、祈りつつ乗り越えてこられたことと思います。
今は静代さんもその施設の事務を手伝い、ご夫妻で神様の愛をたくさんの方々にお伝えしていらっしゃることと思います。 お二人のお嬢様の幸ちゃん、雪ちゃんも、忠実な信仰をもち、美しく優しく成長され、休みのたびにわが家を訪ねて私の子供たちをとても喜ばせてくれています。
いろいろな試練にもあわれていますが、それを通して祝福も与えられ、私もお話をうかがうたびに主のご臨在を確信し、深くその御旨を思わされています。 あの夏のようにのんびりとご一緒に旅することは今は困難ですが、きっとまたいつか青い海辺あの白百合を数えながら、ゆっくり語り合える日も来ることでしょう。
また、次女の野夕梨の誕生日には、抱えきれないほどの白百合をお贈りいただき、それは今も私の心で枯れることなく清らかに香りつづけてくれています。大泉さんご家族のように。
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