矢車草の花は青に限ります！
どうやらそう思っているのは私だけではなさそうで、花好きの間では殆どの人が声を揃えてそういいます。
以前、そんな話しをしていたら、早速花好の友人が青い矢車草だけを庭から束にして届けてくれたこともありましたっけ。
矢車草はとても背高のっぽなので、残念ながら狭い庭には向きません。
だから、仕方なく我が家では矮性の矢車草の青い色の苗だけ選んで庭で何度か育てましたが、やっぱり、矢車草は背高のっぽで風に揺れなければいけません！

この花は、私が幼い頃から故郷のあちこちの庭や畑で当然のように群れ咲いているものでした。
当時はそれほど心惹かれることもなかったのですが、何故か大人になって気に掛かる花のひとつになりました。
考えてみれば、意外にも西洋では青い矢車草がもてはやされているようで、食器などの絵柄のモチーフによく使われています。
以前、フランスの銘窯アビランド社が、青い矢車草の素敵なティーカップを作っており、いつか手元にと思っていたのですが、買いに行った時には既に製造中止で在庫も残っていませんでした。
とても残念な想い出です。

でも、よい想い出として、大分の小さな町で偶然立ち寄った舶来雑貨のお店で、素敵な青い矢車草の描かれたタイルの額を見つけ買ったことがあります。
それは、イタリヤの銘窯シェナのものでした。
一輪の矢車草をデザイン化した単純な花の絵にとても心惹かれました。
イタリヤで矢車草はセントーレアと呼ばれるようです。
素敵な響きの名前ですよね。
確か英名はコーンフラワーでしたけれど。

そうそう、以前紅茶好きの友人から青い矢車草の花びらをブレンドした見目麗しい紅茶を頂いたことがあり、びっくりしたことがありました。
でも、特別に味に変化はなかったように記憶しています。
だって、花には何の香りもありませんしね・・・
それでも、想い出に残る紅茶だということは確かです。

ああ、いつか、青い矢車草畑を栽りたい！
それも私の夢のひとつです！

２００７．７．６　　　小出　麻由美

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