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2011.09.15
11 今年の高砂百合
この厳しい暑さの中でも、楚々として清らかな花をつけた夏の白百合たち。
今年は我が家で咲いた花の種が風に乗って、お向かいやお隣の敷地や排水溝の隙間にまで小さな小さな花をつけてくれました。
清らかで儚げな花からは想像もできない、なんという逞しい生命力!!!
草として抜かずに、花を咲かすまでそっとしておいて下さったご近所の方にも感謝です。
高砂百合は野の花のような小さい花一輪から、私の背丈よりも高くいくつもの花をつける小低木のような大輪の花のサイズまであり、同じ百合とは思えないほどです!
環境により、ここまでの差がつく花も珍しい気がします。
夕暮れ水やりをしていたら、散歩に通られていたご近所の方が、「こんなに暑い日々に爽やかに咲く百合があるのですね!いつも楽しみに眺めています。」と声をかけてくださいました。
その方は栽培が大変だと思われていたようですが、球根ではなく種から育つ野生の百合とお話したら、ご自分のお庭にも是非植えたいということなので、直ぐに花の蕾が沢山ついた苗をお持ちしました。
ちょうど、その日の夜に雨が沢山降ったので上手く根付いたらしく、とても喜んで下さいました。
きっと来年の夏はそのお宅でも沢山咲いて、またその庭からも種が飛んでご近所に白百合が増えていくことと嬉しく想像しています。
この百合だと、*ルピナスさんのように私が種を蒔いて回らずとも、自然に増えて町中をいっぱいにしてくれそうですね。(笑)
*ルピナスさん
バーバラ・クニー作 絵本<ルピナスさん>より、ルピナスの花の種を蒔き続けた女性が村中をルピナスの花で一杯にして生涯を閉じる素敵なお話。
2011.9.13 小出 麻由美