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2017.01.31

紫蘇葵<ブラック・キング>

昨年夏、隣町を車で走らせていて沿道で目にした私の大好きな深いワインカラーの花。
今まで見たことないけれど何の花かしら?
多分葵科の花のはずと、帰宅して早速ネット検索開始!
これかもしれないと選んで直ぐに購入したのは、紫蘇葵。
別名ブラック・キングとい呼ばれているハーブハイビスカスの一種だそう。

直ぐに届いた苗には、小さくても深いエンジ色の赤い紫蘇の葉のような色合いで、楓のような綺麗な形の葵科の葉が、あの美しい花色を咲かせてくれる予感です。
一回り大きな素焼きの鉢に植え替えて様子を窺っていましたところ、ぐんぐん伸びて添えた棒も長いものに替えねばならないほどです。
既に私の身長も超えて2メートル弱です。

しかし、花の咲く様子は全くなし!
説明書を読んだら、それもそのはず開花期は1月から5月とのこと。
おかしいわ~沿道に咲いていたあの花は夏に咲いていたもの・・・
残念ながら、どうやらあの花とは異なる種類のようです。

というわけで、初めての花を待ちわびながら、寒さに弱いハイビスカスの種類ですから、秋の終わりにリビングの窓辺に取り込みました。
細くて長いのでちょっと不安定です。
でも、1月を待つことなく私の大好きなワインカラーの花色をそっと開いてくれたのであります。
なんて綺麗な色合いかしら!!!

花は小振りで本当に密かにに咲いて密かに散る半日花で、まるで朝顔のようです。
枝が伸びた先にも、とにかく蕾も一杯付けています。
でも不安定極まりないので、枝先を50cmほど切ることにしました。
その枝も窓辺の花瓶に挿しました。
願わくば根が出てくれるかもしれませんからね。
有り難いことに、水に挿したその枝の固い蕾も膨らんで同じ深いワインカラーの美しい花を咲かせてくれました。

捨てなくてよかったと胸を撫で下ろしたところです。
挿し芽が可能なら、是非とも友人にも分けてあげましょう。

この花色の花はそんなに多くはないので、つい目にしたら育ててみたくなってしまいます。
薔薇の<ルイ14世>もこの花色です。
しかし、あの夏の沿道で咲いていたあの深いワインカラーの花は何だったのかとても気になります。
でも、お陰でこんな素敵な<ブラック・キング>に出会えましたから、とても感謝です。

2017.1.31     小出 麻由美