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2008.08.27
花のようなレースのドイリー
聖日礼拝の後、満面の笑顔で私のもとに走り寄って来て下さるひとりのご婦人がありました。そして、思い掛けず手渡して下さった袋の中には、大好きな手編みのレースが入っておりました。「心を込めて私が編みました。私を気遣って下さったのがとてもとても嬉しかったので!」と、彼女。先日、義母の遺品を整理していて、そのご婦人にピッタリの雰囲気のお洋服があったので、着て頂けるかどうかもわからないまま差し上げたところだっ...もっと見る
2008.08.26
ブルーのカーテン
今年は義母の部屋の整理にかなり時間を費やし大変だったので、リビングのカーテンは白百合のままで過ごそうと思っておりました。が、親しい友人がやってきて、「あら、まだブルーに変わってないのね!」とひとこと。私が今年は白百合のままで過ごそうと思うと告げたら、「だめよ~!やっぱり麻由美さんの夏のリビングはブルーでなくっちゃ!」
その言葉で大変さも忘れて早速、部屋の衣替えに取りかかることに。
何故、大変か...もっと見る
2008.08.21
真夏の花 <ダリアとユリ>
本当にうんざりするほどの暑さが続いて、部屋に活けられる花も限られてきます。やはり、一番花持ちがいいのはユリでしょうか?彼女は、最後の堅い蕾まで花瓶に活けても咲いてくれる、健康美を備えたレディーです。
でも、ずっとユリばかりだと飽きてしまいますね。久しぶりに近くのデパートの花売り場へ行き、大輪のカクタス系のダリアと目が合ってしまいました。このダリアは大好きだけど、美しい盛りはほんの僅か。ちょっと迷...もっと見る
2008.08.12
草の花
「一番好きな小説は?」と、尋ねられたら迷わず答えるのが 福永武彦著・<草の花>です。その題名は聖書から。
それは一青年が、汐見茂思<しおみしげし>という、サナトリウムで知り合い亡くなった青年の手帳を紐解きながら始まる若き日の悩みと儚い恋を綴った美しくも哀しいものがたり。人生というものを深く問いかけ思考する主人公の切なさややるせなさを辿り、生きることの意味を探っていく。そこには、作家自身の宗教観で...もっと見る
2008.08.08
花の刺繍の思い出Ⅱ <コスモスの襟カバー>
もうひとつ素敵な花の刺繍の想い出は、長女紫音の出産祝いにプレゼントしていただいたベビー布団の襟カバーです。
それは、まっ白な木綿の布に可愛いい綿レースが付けられて、そこにピンクの濃淡のコスモスのブーケが淡いピンクのリボンで結わえられたラインステッチの刺繍が丹念に施されたもの。作者は短大の頃、同じ寮に住んでいて親しくなった絵画コース専攻で無類の花好きの友人。
紫音の出生は私が妊娠3ヶ月の時に酷い...もっと見る
2008.08.04
花の刺繍の想い出 Ⅰ
私は幼い頃から刺繍がとても好きでした。多分、絵を描いていなかったら刺繍に勤しんでいたことと思います。幼い頃見た西洋映画のワンシーンやヨーロッパの絵画の中で、貴婦人たちが暖炉の傍や花の咲き乱れる庭先で刺繍をしているのを見かけては、私もあんな風な貴婦人になりたいものと思ったものです・・・
さて、初めての刺繍の体験は小学校の家庭科の授業で。待ちに待ったその時間が、嬉しくて嬉しくてたまらなかったのを憶え...もっと見る
2008.07.30
白いダリアのミニブーケ
数ある慰めの花束は、やはり白いものが圧倒的に多かったけれど、その中でもとびきり素敵だったのが、この白いダリアを基にした小さなブーケ。一目見た時から、私を虜にしたどんな高価で立派なアレンジにも惹けをとらないミニブーケ。
そんな素敵なブーケを携えて下さった友人は、この地へ引っ越してきて間もなく知り合った方。ほんの少し年上だけれど、お話を始めたら際限なく続いてしまう同じ波長の持ち主。いつも、人間って不...もっと見る
2008.07.24
ピンクの麦ナデシコとチューリップ
義母の葬儀から花が絶え間なく届き続けて、水替えや枯れた花を切り取る作業が日課の贅沢な悲鳴をあげていた日々も終わりに近づき、一息ついた頃、いつも庭からクリスマスローズの豪華な花束を届けに来てくれる友人が、我が家を訪ねてくれました。手に優しい淡いピンクの色合いの花束を持って。
麦ナデシコとピンクダイヤモンドのチューリップ。その包みには優しい色合いのブーケにピッタリのクリーム色の幅広サテンのリボンが結...もっと見る
2008.07.22
同系色の薔薇の花束<ジュリアとテディーベアー>
数ある薔薇の中でも大好きな薔薇、ジュリア。紫色を帯びた紅茶色の花びら。花びらの数も少なく、蕾はとても小さいけれど、開くと一枚一枚の花びらが緩やかに優雅に波打って大きくなる、それはそれは例えようもないほどエレガントな薔薇。
テディーベアー、煉瓦色のミニバラ。蕾から散る間際まで表情をくるくる変える魅惑的な小さなバラ。
そんな素敵な同系色の薔薇たちを、義母を天へ送って暫く経ったある日、アレンジして大...もっと見る