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2008.03.24
ほのかにひとつ
ほのかにひとつ < 北原 白秋 >
罌粟<けし>ひらく、ほのかにひとつ、また、ひとつ・・・・・
やはらかき麦生<むぎふ>のなかに、軟風<なよかぜ>のゆらゆるそのに。
薄き日の暮るとしもなく、月しろのふるふゆめじを、
縺れ入るピアノの吐息ゆふぐれになぞも泣かるる。
さあれ、またほのに生<あ>れゆく色あかきなやみのほめき。
やはらかき麦生の靄に、軟風のゆらゆる胸に、
罌粟ひらく、ほ...もっと見る
2008.03.17
イースターフラワー
今年のイースターは3月23日です。イースターはキリスト教の行事でクリスマスに匹敵するものです。中にはクリスマスより大事だとおっしゃる牧師先生もいらっしゃいます。イースターとは日本語で復活祭。文字通りイエス・キリストが十字架に掛けられて死んでから、三日目に復活されたことをお祝いする記念日です。
今日、近くに住むクリスチャンの友人が、素敵なアレンジメントフラワーを抱えて我が家のインターホンを押してく...もっと見る
2008.03.14
ガレの器
私は幼い頃から、とても器の好きな少女でした。ままごと遊びが大好きだった理由に、自然の花々と関われる楽しみの他に、器と触れ合えることもその理由のひとつだったように思います。当時はまだ、洒落た子供向けのおままごとセットの玩具なぞありませんでしたから、母に使わなくなった器を貰ったり、草木の大きな葉を器に見立てたりして楽しんだものです。
その頃、山道のはずれに捨てられていた、花弁が四枚の花の形をした淡い...もっと見る
2008.03.05
シルフィード合唱団
シルフィード、フランス語でそよ風とか風の精という意味があるそうです。実は私はその名の合唱団の団員です。パートはソプラノ。もし生まれ変われるとしたら、バレリーナかオペラ歌手!と思っていますので、その二つに関わる趣味は実現しているので幸せを感じています。
絵を描く職業、画家は全く独りの世界ですが、バレエもオペラも集団の中でしか成り立たないものなので、その分人と触れ合う楽しさと大変さがあり...もっと見る
2008.03.03
レナンキュラス
れなんきゅらす。
幼い頃、初めて耳にした不思議な響きを持つその花の名前を聞いて、舌を噛みそうになりながらも、美しい花を前に何度も繰り返し必死で覚えたものでした。
その花を初めて目にしたのは、お隣の伯母が丹誠込めて育てていた花壇の中で。茎や葉の感じがアネモネととてもよく似ているので、蕾の時はどちらか見分けがつきにくいほどですが、堅い蕾がほころんでくると、花びらの数がとても多く花色...もっと見る
2008.02.22
春の花束
だんだん窓から射し込む日差しが明るくなってきて、春が近付いて来ているのを感じさせてくれます。まだまだ外の空気は冷たく雪の舞い散る日もあるけれど、私の心は春の花々のもとへ注がれて何となく幸せな気分です。今年は大きなミモザの木もなくなってしまい、春の妖精が我が家の庭に一番に訪れてくれない気がして残念ですが、それならばいつものお花屋さんへ!
お店のガラスケースの中はもう春一色!何にしようか迷ったけれど...もっと見る
2008.02.13
デルフィニウムのクロスステッチ
アンティークショップにてデルフィニウムの青い花々が花瓶に挿してある素敵な絵画のような刺繍を見つけました。多分高価なのだろうなと恐る恐る値段を伺ったら、なんと材料費位だったので驚いてしまいました。すぐに頂いたのは言うまでもなく。多分、昔は立派に額装丁されていたものなのでしょうけれど、今では形がゆがんでしまい、どんなに引っ張っても元に戻りません。多分そのせいで格安だったのだとは思いますが・・・それに、...もっと見る
2008.01.26
雪の朝
夕べうっすらと降り積もっていた雪のお陰で、今朝は白銀の世界に包まれ幸せな気持ちで目覚めました。この冬初めての景色です。先日、紹介した冬の庭の花たちも真綿のような着物を被せられて佇んでいます。何処へも出掛けなくてよければ、美しい世界を堪能できます。幸いなことに、今日は一日ゆっくりと家にいることを許されているので、朝から早速写真撮影です。コクネシアの咲きみだれていた庭は、前々日に苗を整理したところでし...もっと見る
2008.01.21
初恋は甘酸っぱい杏色
村下幸蔵さんの歌<初恋>がとてもとても好きでした。♪五月雨<さみだれ>は緑色 悲しくさせたよ ひとりの午後は ・・・♪夕映えは杏色 帰り道ひとり口笛吹いて 名前さえ呼べなくて ・・・と歌詞にパステルカラーの美しい色彩が添えられ、より一層その歌にロマンスが感じられてよく口ずさんだものです。
その歌詞の内容は、ある男の子<少年時代の村下氏>が放課後の校庭で走る女の子に思いを寄せていて、告白すらできな...もっと見る