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小中学校の時、大親友だったとしちゃんの家は、中学校のグランドの横に並んでいた青い屋根瓦の瀟洒な内の一軒でした。その周りには、白いマーガレットの花が群れをなして咲いていて、春から初夏にかけて本当にロマンティックな風物詩の一齣のようで、その花はそよ風の中でいつも優しく揺れていました。 よくとしちゃんは「我が家のことを、マーガレット館とお呼びっ。」と言って私を笑わせたりしてましたっけ。 少女の頃、摘...もっと見る

2007.06.01

すみれ

すみれがとてもとても好きです。そう、思っていらっしゃる方も多いのでは?名は体を表すっていうけれど、誰が名付けたこの名前。本当にすみれの花を表すぴったりの名だと思い、いつも感心してしまいます。けれども、その語源の由来はなんと、昔大工さんが木材に印を付けるために使っていた墨の入れ物に似ていることから!何とも興醒めですが・・・それを見たことのある私も何と古くさいことか・・・ 英名ではヴァイオレ...もっと見る
私が初めて買った舶来物のティーカップは、ロイヤルアルバート製の大好きなワスレナグサの花が描いてある物でした。水色の優しい小さな花が、カップとソーサーの縁にいっぱいに描かれていて可憐そのもの!丁度、結婚が決まり、仕事を辞め一年間実家に帰る前に見つけた物で、暫く婚約相手の彼に預けて京都を後にしたのを憶えています。離ればなれになった彼にも会いたかったけれど、早くワスレナグサのティーカップで優雅に美味しい...もっと見る

2007.05.18

わすれなぐさ

♪わすれなぐさは そらのいろ はるの夕べの みずあさぎ  きよく静かに さきむれて ひと夜の夢に そらを恋う      作詞‥葛葉国子     作曲‥大中寅二 あまり、お耳にされたことがない歌でしょうけれど、日本歌曲の大変美しい小品です。大好きな歌曲で、私がよくひとりでピアノの弾き語りをする歌のひとつでもあります。わすれなぐさ。なんて美しい花の名でしょう! この花も幼い頃からよく耳に...もっと見る

2007.05.12

八重の山吹

幼い頃の想い出の花として、一番最初に浮かぶのは八重咲きの山吹の花です。我が家の、和風庭園の石垣の上から降りしきるように咲いていたその八重の山吹の花の下で、小さな私はどれだけの時間を過ごしたことでしょう。花が満開になると、何時もその傍に行きたくて、肌寒い風の吹く日でも母が止めるのも聞かずによく佇んだものです。毛糸のカーディガンを無理矢理羽織らさせられて、ボタンのかけていないボタンホールの中に山吹の小...もっと見る

2007.05.09

木香薔薇

我が家の庭は、今、木香薔薇でいっぱいです。門扉を開けると薔薇のトンネルになっていて、そこをくぐり抜ける時、淡く甘い香りに包まれて正に薔薇色気分です。 最近、この薔薇は栽りやすさのせいか、あちこちでよく見かけるようになりました。今では、私の住む住宅街でもよく見かけます。でも、我が家より大きな花の群れにはまだ出会ったことがありません!<自慢>園芸店の方も驚いて、毎年楽しみにして下さってい...もっと見る
私が育てた庭の鉢の椿が、二年越しでやっと花をつけました。園芸店で花のラベルの写真のみ見て選んだ小さな苗木でしたが、実際の花は写真よりもずっと素晴らしい花!その名はムーンライトベイ。入り江での月の光?何だか名前の由来はよくわかりませんけれど、確かに月の光の中で色付けされたような淡い淡い優しいピンク色にうっとりで、もう釘付けです。よく、沢山ある苗木からこんな素敵な品種を選んだものと、自分で自分...もっと見る

2007.04.22

八重桜

  桜はみんな大好きだけど、 中でも淡い色の八重桜が一番好きです。 いつか、庭の広い家に住めたら絶対に大きな八重桜の木を一本植えようと思います。 赤毛のアンの部屋の窓から見えるスノークィーンに匹敵するような! それを、いつも窓から眺めては春のただ中にいるのを感じたい・・・   さて、そんな夢はなかなか叶いそうにはありませんが、でも、そんな夢に勝るとも劣...もっと見る
独りで過ごす暗い雨の日は、部屋中のアンティークランプを灯し、ショパンのピアノ曲を聴きます。生けた花に香りがなければ、お気に入りのベルジェランプに好きな香りを焚き、そして、大好きな紅茶を淹れてとびきり美味しいケーキをいただく・・・さらに、傍でお気に入りのお人形が微笑んでくれたなら最高ですね。 それは、今の私には殆ど持てないとても貴重な時間です。今日は、久々にそんな一日を過ごせてしみじみと幸せを感じ...もっと見る

2007.04.12

日本の国花が桜で嬉しく思います。幼い頃は、もっと他の華やかな薔薇みたいな花だったらよかったのに・・・何て思ったりしていましたが。ある年代から、急激に桜が好きになり、そのことが私を日本人だと自覚させてくれている、といっても決して過言ではないように思えるのですが・・・ 私の仲のよい友人で自他共に認める桜好きがいるのですが、彼女なんて幼い頃から青空をバックにした桜の花を見上げては、こんな美しい花は他に...もっと見る