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2016.03.17
ミモザ*テレサ
我が家にミモザの木が健在だった頃、春は何処よりも先に我が家の庭にやってきてくれていた気分でした。
残念なことに十年以上元気に大きく育っていた木が急に枯れてしまい、庭師の方に株元を伐って頂いたら、虫被害だということが分かりました。
ミモザの木にはよくあることらしいです。
でも、一度ミモザの咲く庭に住んでからは、夢のひとつが叶ってそれなりの満足感を有していました。
本当は庭が広かったら、絶対もう一度ミモザを植えますが、残念なことに小さな庭に大きくなったミモザが一本あると、庭全体が日陰になってしまうので諦めました。
それで、ここ数年は我が家より先に春が訪れているよそのお宅を羨ましく眺めていた私でした。
しかし、先日少し足を延ばして大きな園芸店に立ち寄ってみましたら、小さなライムイエローのミモザがたわわに花を付けている鉢に出会いました。
「なんて素敵なの!!!」
種類は<テレサ>と名付けられており、なんと鉢植え専門の苗だそうです。
これなら我が家でも咲かせられるわ!!!
ということで、家に連れ帰り早速一回り大きな鉢に植え替えました。
庭のリビング前の窓辺に飾ると、そこはもうキラキラ輝く春の陽だまり!
もう何時間でもその前の椅子に座っていられそうな喜びを感じます。
主人が休日の日に、いつも私はそこにいると笑います。
そういえば、先日<世界で一番美しい瞬間>という大好きなテレビ番組で、信じられないようなミモザの特集を溜息交じりに見たものです。
毎年3月2日、イタリアではミモザの花を男性から女性に渡す幸せな日があるそうです。
ある男性は恋人に結婚依頼の演出として、その日に部屋中をミモザの黄色い花で飾り(半端な量ではなく、本当に部屋中なんです!)指輪を渡すというもの。
信じられないような夢見るような光景に、ただただ羨ましく眺めていた私です。
そして、ミモザ農家はその日のためにミモザの花満開の枝を出荷し、正に町中がミモザの花売りで一杯になるということ!
部屋中ミモザとはいかなくても、こんな風にご主人が愛を込めて奥様にミモザを贈る習慣があるなんて本当に素敵すぎます!!!!
フランスのパリ祭では5月1日、町中で鈴蘭を贈るミュゲ祭もあるそう!
それも本当に素敵!!!
同じ番組でタイだったかベトナムだったか、蓮の花を贈る日もありましたっけ。
残念ながら日本ではそんな花の習慣は思い当たりません・・・
せいぜい今日3月3日の桃の節句か、母の日のカーネーションというところでしょうか・・・
奈良では三枝祭りと言って、貴重な笹百合をふんだんに使うお祭りがあるとは聞いていますが・・・
最も日本では国中を挙げて桜を愛でることが唯一の花の習慣かもしれませんね。
何はともあれ、花を贈る習慣、とても素敵なことだと思います。
そういえば、我が家のミモザが沢山咲いていた頃、沢山の方々にミモザのリースを作
ってお贈りしていたことを思い出しました。
分け与えられるお花があるって幸せな生活ですよね!
2016.3.3 小出 麻由美