9月半ばになっても盛夏のような日中の暑さです！

それでも朝夕は少しだけひんやりとして、夜は秋の虫の音に囲まれ、朱い曼珠沙華も咲き始めました。一球植え込んだ球根が毎年一輪だけ花を付けてくれるのですが、今年は二輪に増えています！

さて、今号のマイガーデンのエッセイには、大好きな河原撫子の想い出を綴らせて頂きました。

野生の河原撫子は特別に素晴らしい香りがあり、本当に感動したものです。

本当は庭でも咲かせたい花ですが、野生の花たちはやはり自然の野の方が好きなようで、庭に植え込んでも次の年に花を見ることはまず出来ません・・・

そのエッセイに綴った大好きなシセリー・メアリー・バーカー女史の撫子の妖精をご紹介しましょう！

花びらの先をハサミを使って切り刻んでいる妖精の発想はとてもユーモラスです！！！

他にもシセリーの描いた花の妖精たちはため息が出るほど素敵です！

この大好きな妖精たちが数点だけ絵皿になっているので、それらをネットオークションにて探して、アトリエに飾って楽しんでいます。

とにかくこの妖精たちは、私をイラストレーターに導いてくれた大切な存在なのです。

最近はこの妖精たちの本も沢山出版されて普通に本屋さんにて購入出来ますが、私が初めて手にしたのは十代の頃で、特殊ルートでしか手に入れることが出来ない代物でした。

それは森永ハイクラウンチョコレートの箱の中に入っていたカードを入手してから買える特権が与えられ、そのカードを注文用紙として現金と共に同封をしてから、やっと届くシステムでした。

子供の私が気長によく7冊全巻揃えたものですね！それは布製で特別装丁された本当に美しい本で、今でも同じ物は入手にできない特別な宝物です。

そんな風に河原撫子を通しても、シセリーの妖精たちに出合えて幸せな人生を過ごしていると言っても決して過言でない私の人生です。

２０２３．９．１５　　　　　小出　麻由美