ブログ
Blog
2010.04.26
八重桜
ソメイヨシノもベニシダレも終わり、今は満開の八重桜の時季です。
私の庭にもし1本だけ桜の木を植えられるのなら、迷った末に淡い淡いピンクの八重桜に決めています!・・・と言っても叶いませんが・・・
だから、うらやましく他所のお宅や公園に咲く満開の八重桜を眺めています。
私の住む町の桜並木を歩いて超えた所にある大きな公園にも、濃いピンクや淡いピンクの八重桜のある通りがあり、この時季はいつもそこまでお散歩です。
隣町の長岡京市の記念文化会館の周りには、ぐるりと八重桜ばかり植えられていて本当に溜息が出るほど美しい街並みに変わります。
日本の街路樹はほとんど白に近いソメイヨシノの桜に彩られますが、八重桜は意外に少ないように思います。八重桜で有名なのは、確か大阪の造幣局・・それと京都の仁和寺・・・
八重桜は別名牡丹桜と呼ばれています。
小さな花のひとつひとつに花びらがたわわで、まるで牡丹の小さな花の集まりのようですものね。
どなたが発案したのか、この美しい花を塩漬けにしてお湯を注ぐと、器の中に枝で開いたままの美しい花の姿が再現されます。
香りもほんのり桜の匂いで、まるで夢のような水中花です。
この季節になると、必ずそのお茶を楽しむ私です。できれば桜餅もあれば最高ですけれど・・・
そういえば、中国にも茉梨花という麗しい花のお茶がありますが、やはり八重桜のふんわりとシフォンを幾重にも重ねたような優雅な花には叶わないように思います。
この桜茶の中にも日本の美を深く感じます。
普段ヨーロッパに生まれたかったなんて呟いている私ですが、日本独自の美しさや美味しさにかなり囚われている自分に気づかされることも本当に多いですね。
もしかして、ヨーロッパに生まれていたら、大の日本ファンになっていたかもしれませんね。(笑)
さて、この八重桜の終わるころ、我が家の木香薔薇がいよいよ開き始めます!
2010・4.20 小出 麻由美