ハーブ、私が１０代の頃はまだ耳慣れなかった言葉。
結婚した時くらいから、少しずつブームが訪れて、今ではハーブという言葉はすっかり定着して身近な素材として扱われるようになり、とても嬉しく思っています。

ハーブとは日本語で香草。
漢字が示す通りに香る草。
日本のハーブは昔から日本人に馴染み深い、ねぎ、しそ、しょうが、さんしょ、みつば、わさび、せり等々。日本料理には欠かせない存在ですよね！
それらが、料理の味を引き立てるだけでなく、とても健康にもよいらしく、ますます注目を浴びている今日この頃です。

さて、外来のハーブと呼ばれる香草類がまだとても珍しかった私の若かりし頃は、しゃれたレストランでミントの葉が添えてあるだけでも話題になったものです！
今では日本の庭にも、雑草のように色んな種類のミントがはびこっているのがまるで夢のようです。

自然の香りが大好きな私は、すぐに外来ハーブたちの虜になったのはいうまでもなく！
狭いマンション暮らしから始まった新婚時代から、小さなベランダはハーブの鉢で一杯。
それらを使って色んなお料理を楽しむことも私の喜びでした。
が、マンションのコンクリートでの夏の暑い日射しでは、ハーブたちはすぐにダメになってしまう哀しい生活でした。
・・・いつか小さくても庭のある家に住めたら、ハーブを沢山植えてよい香りのする庭にしょうと夢見ていました。

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今、小さいながらも駐車場の上に造った小さなガーデンは、そんな夢見た私のハーブガーデンなのです。
初夏から秋まで私のハーブガーデンは、様々な植物の香りで一杯です。

ハーブの花で一番好きなのが、青い星の形をした美しいボリジ。
出来るだけこの花は咲き続けていて欲しいので、多めに苗を植え込みます。
時折、こぼれ種で花を咲かせてくれるのものがあり、そんなボリジにはより愛着が沸きます。

お客様がいらしたら、お菓子やサラダをこの花で飾りたいのです。
園芸店でもこの花の苗を見かけたら周りにいる方々にしつこいくらい薦めてしまう園芸店のまわし者！？と化するくらいの私なのです(笑)
私のお得意ケーキは、庭のハーブをたっぷり刻んで焼いたシフォンケーキ。
飾りはボリジやローズマリーや菫、セイジなどの季節の花々。
これは、女性たちに大人気のケーキです。
この花の萼や茎は何故だか野菜の胡瓜の香りがします！

そして、私にとってローズマリーもなくてはならぬ存在。
この葉はあらゆる西洋料理に欠かせません。

カレーに始まるシチューなどの煮込み料理や、オリーブオイルを使うソテー料理にオーブン料理と幅広く。
そして、クッキーなどのお菓子を一味上級にしてくれる魔法の葉っぱ。
次女野夕梨は、このハーブティーがたまらなく好きなようで、よく鍋で煮出して家中をローズマリーの香りで一杯にしてくれます。
が、残念ながら私はローズマリーティーは好みでないので、もっぱら香りのみ楽しんでいます。
私はこの香りにはいつも生姜と同じ成分を感じていますが、どうなのでしょう？
現に野夕梨は「わたしをジンジャーと呼んで！」というくらいの生姜好きです！本当の話です(笑)
花は白や淡いピンクがありますが、私は断然青味を帯びた濃い紫の匍匐性のものが好きです。

イタリア料理の大好きな私には、バジルも欠かせないハーブです！

スパゲティーやピッツアには無くてはならないバジルちゃん！という感じ(笑)
今、花が上がってきているのでそろそろ収穫時期です。
ガーリック入りオリーブオイルと松の実を使って作るバジルソースは、この時季のパスタ料理に最適ですね！

レモンの香りのレモンバームやレモングラスは、私の大好きなハーブティー。
単独でも十分美味しいティーですが、これらに薔薇の花びらや実、ウスベニアオイの花びら、ドライフルーツなどをブレンドして飲むお茶が大好きな私です。

他にりんごの香りで可愛い花のカモミール、花の色が様々なセイジ類、タイムやココナッツゼラニウム、チャイブや美しいベルガモット・・・etc

ハーブの魅力は尽きません！

窓を開けたら、風がハーブの香りも運んでくれる・・・
これも私の大好きな副産物で、幸せな幸せなひと時です！
神様たくさんの贈り物をありがとう！！！

２００１２．６．２２　　　　　小出　麻由美