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2013.03.10
青いアイリス
青いアイリスを初めて描きました。
以前から気になる存在の花のひとつでしたが、この花は群生させた方が断然美しいので、当然狭い我が家の庭では育てられませんし、限られた季節限定の花なので、欲しいと思った時にはなかなか手に入りません。
今、春の暖かい色の花々の中で、一際目を惹く青く輝くアイリスがお花屋さんの店先に並んでいます。
一度たくさんのアイリスを大きな花瓶に活けてみたいと思っていますが、何故か実現させていません
今回も娘たちがコンサートで頂いた花が沢山あるので、仕事の為に3本だけ買って帰りました。
そこで思ったのですが、我が家の春のリビングの色合いはピンク系なので、たくさんの青いアイリスを活けた花瓶を飾っても、少し違和感を持ってしまいそうだということ・・・
やはり、青い花は初夏からのリビングを飾りたいもの・・・
色の持つマジックは絶大です!
一年を殆ど我が家のリビングで過ごしている私にとっては、花は大切なインテリアのひとつで、雰囲気を作ってくれる存在だから、決して何でもいい訳ではないのです。
いつも花に癒されて過ごしていると言っても決して過言ではありませんから。
デザインスタジオで見習いをしていたとても貧しいひとり暮らし時代でも、食料より花を買ってしまうような私でしたからね(笑)
さて、初めて水彩画で描いた青いアイリス。
とても描きやすく神秘的な花でした。
本当に神様を賛美せずにはいられません!
フランスの文豪アンドレ・ジイドもこの花のタイトルの短編小説を書いていましたっけ。
少年の心の襞をこの花の中に映し出していたような・・・
是非、もう一度読み返してみることにしましょう。
でも、やはりこの花は大きな花瓶にたっぷり挿して、大きなキャンバスに油絵で描いてみたいものです。
夢が叶うなら、畳一畳分くらいの花壇いっぱいに深い青や淡い水色のアイリスを混色して、その前にキャンバスを立ててしばらくアイリスを描き続ける日々を過ごしてみたいもの・・・
きっと、咲き誇った花の上を小さな妖精たちが一斉に舞い遊ぶ、そんな姿を連想させてくれるような神秘的な花です。
心純粋だったゴッホが無心に描いた気持ちがわかるような気がします。
心魅かれる花・青いアイリス・・・この名前もとても好きです。
2013.3.4 小出 麻由美