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2015.07.31
オペラ*椿姫
7月18日、土曜日。兵庫県立芸術文化センター会館10周年記念公演・佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ作品<椿姫>を鑑賞する光栄に恵まれました。
障害のある娘がいて、主人の仕事が気象状況に影響されるものなので、半年先のチケットなどはなかなか確約出来ない状況で、最近はそういうコンサートには出掛けることを諦めていた私です。
が、この度友人が家族で出掛ける予定のチケット一枚にキャンセル発生。
それで、<椿姫>なら私を是非とも招待したいとお誘いを頂いたのです。
でも、その当日残念ながら主人は重要な特別出勤が入っており、娘も仕事の日です。
断念するしかないと思っていた矢先、丁度以前二年間共に暮らしていた樹里亜がコンサート後に暫く滞在することになっていることが分かり、娘*紫音の扱いも手慣れている彼女がお留守番を快くしてくれることに!
それで、私も大好きな<椿姫>鑑賞に出掛ける夢が叶ったと言う訳です。
久々の本格的なオペラ、しかも一番好きな演目で浮き浮きでした。
実はこの佐渡裕さんの公演は毎年大好評で、そんなに簡単にチケットを入手できるものではないことを後で知りました。
チケット購入されたのは、私のピアノの調律を長年担当して下さっている友人ですが、自由業な故可能なチケット購入で、発売日の午前中にずっと電話の傍で苦労して購入下さったそうです。
そんな貴重なコンサートにお招きして頂けたなんて本当に感謝です!
さて、今回のこの公演はダブルキャストにて10日間連続だったそうで、主演ヴィオレッタには定評のある森麻季さんと、新人で今回初来日テオナ・ドヴァリさん。
友人は、今回のチケットには無名のテオナ・ドヴァリさんを選ばれたそう。
私も初めての歌声に興味津々でしたが、私の大好きな椿姫の歌声のレナータ・スッコットに師事なさっていたのと、絶賛椿姫アンナ・ネトレプコの代役を務めた事もあることを知り安心して臨みました。
それに、佐渡裕氏ご推薦でしたからね!
今回配役で知っていたのは森麻季さんだけで、後は全く知らない方ばかりでしたが、本当に皆さん素晴らしい歌声で超一流のオペラに仕上がっており、しばし古きパリの社交界に参加していた気分にさせて頂きました。
舞台装飾は初体験の映像が主で、セットは思ったより簡素でしたが、背景に映像を駆使したもので映画を観ているようにリアル感満載でした。
辛く哀しいことも多い現実、時折こんな現実離れした夢の世界に飛行する時間は、とても大切だとしみじみと思わされました。
お誘い下さった友人に、紫音のお守をしてくれた樹里亜に心から感謝します。
こんな風に人を感動させられる世界を作れるなんて本当に素晴らしいことですね!!!
この世界が戦争などに用いる負の莫大な資金を、貧しい人々や素晴らしい芸術に用いたのならどんなにどんなに有効かしらと思うのですが・・・
2015.7.26 小出 麻由美