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2016.07.15

ピンクのアナベル

アナベルは北アメリカ東部原産のアジサイの一種です。

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普通のアジサイよりも繊細で、花(実は愕)は小さめで、茎もほっそりとして優し気です。
色合いはグリーンを帯びた白だけ。
私の少女時代にはまだない花でした。

それが、昨今はいろんな処で目にするようになりました。
とても栽培しやすく、花を沢山付けることがその理由のようです。

私も過去に友人が鉢植えをプレゼントしてくれ大切に地植えにしましたが、次の年に芽を出すことはありませんでした。
多分他の元気な植物に覆われて日当たりが悪すぎたせいだったようです。

その一度の失敗でずっとアナベルを敬遠していましたが、アナベルを上手に育てている友人から挿し芽苗を分けて頂き、最近はアナベルに対する自信を取り戻したところです。

それをいいことに三年前、花が終わっても高価なままの新種のピンクのアナベルを迷った挙句珍しさから購入してみました。
が、翌年芽を出すことはありませんでした。
でも、その苗はかなり弱っていたので、きっと苗自体がとても悪かった気がします。
ちょっと腹立たしさも感じましたが、まだ市場に出回ってなかったので難しい花だと思っていました。

それでも、そのピンクのアナベルにどうしても会いたくて、懲りずに一昨年また鉢を見つけて、今度は地植えにせず、一回り大きな鉢に植え替えて見守ってみました。

その甲斐あって、今年はまだ小さな苗なのに沢山の花を付けてくれました。

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傍では濃い赤紫のホタルブクロが寄り添うように咲いていて、本当に素敵な二重奏でも奏でているようです。

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実は毎年、我が家のホタルブクロは殆ど白ばかりだったのに、何故だか今年はこの赤紫が多く咲いて不思議に思っていました。
<神様が私のピンクのアナベルへの思いを知って采配して下さったのかしら?>
と、何時ものごとくおめでたい私です。
しかし、この小さな庭にも毎年何かしら素敵なサプライズがあって、庭づくりの愉しみは尽きません!
そう、庭づくりは神様と私の二重奏ですからね!

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2016.6.10     小出 麻由美

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