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2023.06.26
マイガーデン107号夏 くちなしの白い花
雨の季節です。
庭先では、色とりどりの紫陽花が雨に濡れて美しい花びらを震わせています。
そして、夕暮れ時、道を歩いているとふんわりと優しい花の香りが・・・
そう、大好きなくちなしの花の香り。
この花の香りを歌った歌はよく耳にしますよね。
松任谷由美さんの♪雨上がりの庭のくちなしの香りが～やさしさに包まれたなら・・・
渡哲也さんの♪くちなしの花の 花の香りが～旅路の果てまでついてくる・・・
私は大きな八重咲の薔薇のようなくちなしが大好きで、自分の庭でも咲かせたかったのですが、とても大きくなる小低木なので、諦めました。
それに、スリップスという小さな黒い虫に愛されすぎるのが頂けません！
私の父もそれが嫌で、実家は広い庭でしたが私がお願いしても植えてくれませんでした。
今年のマイガーデン夏号には、くちなしの花の想い出を綴りました。
この花が一番お好きだった阿南慈子さんのことを回想して、彼女のエッセイ集の表紙を飾って頂いた水彩画を掲載して頂きました。
残念なことには、今回色合いが全く異なって掲載されてしまっており、とても残念に感じております。
印刷もデジタル化になり、版下で色合いを確認することも出来なくなってしまいましたから、仕方のないことですが、やはりそれはとても悲しいことです。
正直、とても意気消沈してしまいました。
慈子さんとの思い出は、奇跡に満ちた素晴らしい神様からの贈り物でしたから、エッセイはお読みいただければ嬉しく思いますが・・・
人と花との想い出。
私にはとても大切な宝物です。
２０２３．６．２６ 小出 麻由美
