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2011.10.28
実家の花畑
前回のブログで、我が実家のメインの庭は完全な日本庭園に変えられてしまったことをお話しましたが、以前に育てていた花たちは全て消えてしまったのか・・・
否、心配には及びません。
田舎だから、土地はたっぷりあって、花たちは庭の奥の畑の中に大移動!
そして、その花畑の世話は母が担当。
昔は全く庭の花や菜園に興味のなかった母が、まるで生まれ変わったように花や野菜を育てる人に!
何だか私にはこちらの方が驚きです!!!
花より団子だった母は、美味しいご馳走やお菓子を作ることには手間暇惜しまずで、いつも台所に居る人でした。
それに毛糸の機械編みもかなりの腕前で、冬に着るセーターやカーディガン、毛糸のパンツに至るまで、家族の冬装束はすべて母の手によるものでした。
どちらも、子供心にとても嬉しく幸せに感じていましたが、花大好きな私はちっとも庭に興味を示さない母に、ちょっと物足りなさを感じたものです・・・
今は当時のような手の込んだ料理をすることも、毛糸を編むことも一切なくなったので、きっと、それらに使っていた時間が園芸時間に移動しちゃったのでしょうね!?
そんな園芸歴わずかな私の母ですが、畑の中に作った花壇の秋の花々をご紹介しましょう。
先ずは、広い畑の中に風と戯れ遊ぶピンクや黄色いコスモスたち。
夏の名残りの数種のハーブ。
うす紫に咲き揃ったサフランに、時期早く咲いている山吹色のクロッカスたち。
深い黄色のデイリリー。
それから、今回この地域のあらゆる庭で目にした白く咲き群れた美しい彼岸花。
紅いダリヤや青いセイジ・・・etc
その花壇の傍に、人が住めそうなほどの、屋根に瓦のある大きな温室(正直不細工なので写真アップ致しません。苦笑)まで作って、ちょっと驚きの連続でした。
ただし、その花畑はわたしの願うデザイン性はまるでなく、ターシャ・チューダーさんとはほど遠い世界でした。
が、あらゆる花を摘み放題、植え放題の花壇で、冬には何でも入る大きな温室まで持っていて、ガーデニングに勤しんでいる母をとてもうらやましく嬉しく思った私です。
お母さん、親戚いっぱいの田舎の家督を継いだ父に嫁ぎ、私の知らぬ苦労もきっと多かったでしょう・・・
貴女に残されたこれからの時間が、色とりどりの花々に囲まれより美しく幸せで平穏な日々でありますように・・・
2011.10.25 小出 麻由美