私の好きなテレビ番組に、NHK＜美の壺＞という毎回ジャンルにこだわらず美しいものを紹介するものがあり、いつも楽しみにしています。
もう随分前の番組になりますが、そこで山葡萄のかごバッグなるものを紹介してあり、その耐久性のよさと、品質の高さ、美しさに驚いたものです。

使い込めば使い込むほど色艶が増し、素晴らしいいで立ちになるかごバッグらしく、正式な冬のパーティーにも持って出掛けられるほどのステータスもあるそうです！
とにかく夏の普段着の持ち物だとばかり思っていたかごバッグの世界に、そんな商品があるのかと、ただただ驚きでした！

私は幼い頃からかご製品が大好きでした。
小さなお洒落な子供サイズの蓋つきバスケットも憧れの小物でした。
少女時代も大好きなバスケットを探しては、形や大きさの異なるものをいくつか揃えて、それぞれに夏には必ず私のお出かけ時のお供をして貰いました。

今でもそれらのいくつかを大事にしています。

かご類はバスケットに限らず、色んな形の好きなものを見つけてはつい買ってしまいます。
キッチンに沢山見せる収納をしてあり、パンを盛ったり、果物を盛ったり、お菓子をのせたりと、その都度楽しく自由に楽しみながら使っています。

さて、その高価なる初めて知った山葡萄のカゴバッグ。
初めてそのカゴバッグをテレビで知った時は、あまりにも高価に感じて、自分は持つこともないだろうと思っていました。
しかしある日、親友が早速購入し、持ち歩いていたその山葡萄のかごバッグ。
やはり、彼女もこの＜美の壺＞なる番組にて知った商品だそう。
かごに小さな薔薇のコサージュを付けて、幸せそうに眺める彼女。
「このかごバッグは、育てるというのよ。何だか持っているだけで幸せな気分になるのよ。」と、そのかごバッグを手ですりすり・・・
「へええ～～～～！！！」と半ば呆れてただ眺める私。
それが、初めての私の本物の山葡萄のかごバッグの出会いなのであります。

それから、数年後の今年の夏の初め、何故だか突然私もあの山葡萄のかごバッグが欲しい！！！と思ってしまったのです。
本当にこれと言ったきっかけは何もなかったのですが、とりあえず、ネット上にて山葡萄のかごバッグなるものを検索し始めたところ、その奥深さに更にすっかり虜になってしまいました。
お値段もデザインもピンキリです。
その山葡萄のかごバッグは、山深い危険な場所にある山葡萄の蔓を収穫して、細く裂いて手で編んで行くという、何工程も経て大変時間のかかるものだそうです。
東北産地のものが素晴らしく、海外の産地のものだと何故だか使っていても色艶が出てこないそうです。
勿論それがお値段にも反映されているようですが・・・

私の今年の誕生日のプレゼントはこれだわ！！！
ということで、主人も快くネット上で一緒に探してくれました。

本来なら実際に手に取ってみたいところなのですが、私はあまり出掛けられないし、商品そのものが希少であまり巷には出回っていないようでした。

検索を数日間重ね、品質よきもの、デザインや編み方の好きなものを絞って行き、辿り着いたのが、山形県の英一さん作の正真正銘の東北産の山葡萄のかごバッグでした。

購入後もちゃんと修理もして下さる保証付きです。
届くまでは、何だか少女のように浮き浮きして待ち焦がれました。

届いてすぐに、私も早速お気に入りのコサージュにておめかしです。

近々これを持って親友宅にお邪魔することになっており、とても楽しみな私です。
優しい主人にも本当に感謝です！ありがとう！これも大事に育てます！！！（笑）

２０１６．８．３　　　　小出　麻由美