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2015.02.12
盆栽の紅梅
昨年末にお正月の飾りとして、蕾がぎっしり付いた紅梅と紅葉した南天の葉、竜の髭、藪小路が寄せ植えされた盆栽が目に留まりました。
土の部分は苔と真っ白に小さく砕かれた石英が敷き詰められており、(紅い花とのコントラストも綺麗かしら・・・)と思案していたら、「早春には紅梅が見事に開花し、お値段も格安ですよ!」とお花屋さんの一押し。
直ぐに新年の我が家の飾りに決定しました!
意外にも殊のほか主人が喜び、こちらが驚くほどでした。
実は彼、とても盆栽に興味があり、退職したら盆栽を趣味としてみたい思いもあるそう!
へええ~ どこまで本気かは分かりませんが、とりあえずこの紅梅の花後は彼にお任せしてみようかしら・・・
それで、年末から梅の蕾がほどけるまでは玄関先に飾って、時折水やりしながら梅の香を待つことに。
今年は寒さも厳しくずっと固かった蕾も節分の声を聞いてからは、ほつりほつりと鮮やかな濃い桃色の花びらを見せてくれるようになりました。
一昨日には七分の花が開花したので、早速リビングの窓辺に取り込みました。
案の定、いきなり温かくなり、びっくりして一気に咲き揃った紅梅!
でも、梅の花は寿命が桜と異なり長いから大丈夫。
部屋に入れた途端に淡い梅の香が満ちます。
とても懐かしい芳香・・・こちらも桜と異なる嬉しさです。
そして、ふと私の高校時代、大好きだった美術の恩師の先生のお話を思い出しました。
「春になるから梅が咲くのではなく、梅が咲くから春になる。それは同じことに感じるかもしれないけれど、とても大きな違いなのだ。」と。
含蓄深いこのお話を、この小さな盆栽の紅梅の中に見出し、しばし懐かしく幸せな思いに包まれました。
2015.2.9 小出 麻由美