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2013.09.15
紫式部の和風な庭
<紫式部>と粋な名前の付けられた美しい植物。
初めてこの実を見た時、その紫の美しさに驚いたものです。
ずっと気になりながらも、この苗を植えるスペースがなくて数年見送っておりましたが、やはり美しい宝石のような紫色の魅力に負けて四、五年前小さな苗を購入して、南の庭に植え付けました。
日当たり良好な場所を望むそうなので。
その紫式部はぐんぐん大きくなってはくれましたが、花は付けても期待の美しい紫の実がちっとも綺麗に付かず、がっかりする秋を何度かやり過ごしました。
結構虫に好かれるみたいで葉はスカスカになり、実はその上付けないままスペースをどんどん広げてくるし、愛想が尽きてきて「もう枯れてもいいわ~」って感じで鉢に移して北側に放りっぱなしにしておいたのです。
が、そんなほったらかし状態のこの秋、待機中(花が終わって綺麗でなくなった鉢や挿し芽中の鉢など)の植物たちの中に混じって、今年は見事な紫の実をいっぱい付けているではありませんか!
あまり日当たりのよくないこの北側の涼しさがよかったのか、鉢に植え替えスタンダード仕立てに思い切って伐ったのが功を奏したのか・・・
何はともあれわたしが望んでいた紫の美しい実がいっぱい!
さて、こんな美しい姿を待機中の植物たちと一緒にするのは何だか可愛そう・・・
そうだわ!この北側の小さなスペースを以前からの願いだった和風にしちゃいましょう!
ということで、竹の衝立を並べて、シンプルモダンのガーデンソーラーライトを設置して、溜め水にしていた大甕も設えて、紫式部を引き立ててみました。
何だか玉砂利を敷いて石の灯篭が欲しい気分なりましたよ。
地面をコンクリートで埋め尽くしてしまったので玉砂利は無理で残念です。
地面を残しておいたら竹を植えたりも出来たのに・・・と、とても後悔(涙)
じゃあせめて、和風に合う植物たちを並べてみることに。
シノブ、ヒイラギ、スギ、マンリョウ、アジサイ、ヒペリカム、ツバキ、コケモモ、ツワブキ、ナンテン・・・
小さな小さな和風仕立ての庭の出来上がりで、何だか心が落ち着きます。
添水か水琴窟があれば最高ですが・・・
やっぱりわたしも日本人なのですね (笑)
それにしても、<紫式部>だなんて素敵な名付け親に感服です!
2013.9.10 小出 麻由美