薔薇に似た八重咲のトルコ桔梗が大好きです！
最近はお花屋さんでは年間を通じてこの花があるようで嬉しいわたしですが、この花は夏の花です。

湿度高く気温も高い日本の夏では、切り花はあまり長持ちしません。
すぐに茎がしんなりしてしまい、三日と持たない感じです。
わたしの誕生日は６月半ばで一番好きな薔薇の花束を頂いても、長持ちさせられないのが哀しいところです。
でも、その点、この八重咲のトルコ桔梗は夏の切り花の中で上位を占める優れものです！薄緑色の固い蕾も水替えや水切りをまめにしてやると、小さいながらも最後まで花を綺麗に開いてくれますから。
色合いもわたしの好きな物が多く、夏の我が家の切り花はユリかこのトルコ桔梗が定番です。
八重咲トルコ桔梗で好きな色は、くすんだ杏色のピンク、パウダーピンク、クリーム色、ピュアホワイト、そしてこの薄紫の八重咲トルコ桔梗です。
爽やかな淡い紫色が少し涼を運んで来てくれるようです。
でも、今の季節涼はいりませんね。
実はこの色のトルコ桔梗、来年のカレンダー制作の夏の絵の為の花を探して求めたから選んだ花なのです。

来年のカレンダーの為には春終わるまでに１２枚の絵を仕上げねばなりません。
春の花は今選ぶのが大変なくらいお花屋さんには一杯なのですが、夏や秋の花を画材に探すのが実は大変なのです。
わたしは殆どの絵を実物の花の前で描きます。
写真で描くと、わたし自身の感動が薄れるので。
それに描きたいポーズの花の写真を探すことの方がとても大変ですから。
一輪あれば、くるくると目の前でポーズをいくらでも変えられるのでとても描きやすいのです。

来年のわたしの夏のカレンダーには、この八重の薄紫のトルコ桔梗が皆様に涼を与えてくれることを願いつつ絵筆を運ばせました。
さて、六月から九月のあいだのどの月に薄紫のトルコ桔梗を咲かせましょうか？

２０１３．２．１８　　　　　小出　麻由美