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2013.01.27

銀色の葉っぱの器

昨年のクリスマス前にとびきり素敵なプレゼントを頂きました。
陶芸家*椿巌三(つばきいわみ)さん作品で一見銀食器にしか見えないけれど、正真正銘陶器の素晴らしいお皿です。


椿7

葉っぱの形をした葉脈の筋の入ったものと入ってないもの二つ。
眺めているだけで本当に幸せになる器。
クリスマスにもお正月にも重宝しそうな出で立ち。


こんな素敵なプレゼントを下さる方は、どなたかって?
実は!こちらも正真正銘作家ご本人の椿巌三さんなのです!


椿8

その敬愛する彼との出会いは20年くらい前の、彼が作陶を初めてまだ間もない頃。
当時あるキリスト教番組で、プレゼント用のカードをわたしが描いて視聴者にプレゼントしたものが、クリスチャンであった彼のもとへも届き、とても気に入って下さったことがきっかけになりました。


ベウラ陶房と名付けた彼の陶房で使用するため、私に白い野薔薇を描いて欲しいとのこと。椿でなくて野薔薇?とちょっと不思議でしたが、初夏に陶房の周りを野薔薇が沢山咲いてとても馴染みの深い大好きな花だということで。
育児もひと段落して、絵の仕事を再開したばかりの初めての素敵なご依頼に胸弾んだものでした。
お急ぎの依頼ではないということなので、まだ一度も本物の野薔薇を見たことのなかった当時のわたしに、咲いたばかりの白い野薔薇の小枝やご本人の手によるお写真をお送り頂いて、わたしたちクリスチャンアーティストとしての友情が始まったというわけなのです。


それから更に数年後、彼が仕事で京都へいらっしゃるとの朗報を聞き、それならば是非にと、彼と奥様を我が家へお招きできる光栄に与ったというわけなのです。
その後数回京都へ来るたびにお泊まり頂き、楽しいおしゃべりに話は尽きませんでした。


今では色んな賞もご受賞なさり、東京銀座三越デパートにても毎年個展をなさるほどの栄誉に輝いておられるのに、若かりし頃と全くお変わりない謙遜で素晴らしい方です。


椿4

美しいものに感動する目の輝きはまるで少年のよう!
素敵な奥様のあゆみさんは、正に聖書でいう夫の助け手で、公私に渡り椿さんの素晴らしいアシスタントです。
この素敵なご夫妻と共に、うつわ道楽のわたしが椿さんの創られた器で食事をふるまい、おしゃべりに花を咲かせるのは、最高の喜びです。
そう、いつもお遊びにいらっしゃる度に、宿泊費だとおしゃって素晴らしい新作をプレゼントとして下さるのですが、もはや今では宿泊費を遥かに凌ぐ高価な名品ばかりが食卓に並んで幸せすぎるわたしです!


今回銀の葉っぱを携えての再会は、なんと16年振り!
月日の流れを感じながら、幼かった娘も、会話に参加できるまで成長してくれました。
椿さんは陶房の敷地に本格的な茶室も自らのデザインで建設なさって、茶道を極め聖書と茶道が深く関わっておられることを執筆したご本も著しておられます。
*聖書と陶芸 椿巌三著・いのちのことば社刊
陶芸が神様に近い仕事であることや、その他興味深い話が分かりやすく素晴らしい文章で綴られています。ご興味おありの方是非お読みになってくださいませ。


人との出会いはほんとうに宝物だなあと、ご夫妻に出会ったあとよく感じます。
いつかわたしたちもベウラ陶房の茶室にお邪魔して、椿さんのお点前でお茶を頂きたいと思っています。
出来れば、白い清楚な野薔薇や艶やかな山百合が咲き香り、若葉燃え出ずる美しい浅緑のベウラ陶房山間で。


椿5

椿3

椿6

椿2

椿1

2013.1.20      小出 麻由美

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