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2015.02.23
美人な椅子
私はアンティークの椅子が大好きです!
特にマホガニーで繊細な彫刻が施された椅子は、見ているだけで幸せな気分になります。
日本文化は畳なので椅子の歴史が浅いのは当然ですが、イギリスには私の好きな見目麗しい椅子が沢山あります。
椅子は座り心地の良いものがいいに決まっていますが、私はそれより見目麗しい椅子の方にどうしても魅かれてしまう・・・困ったものです。
何でも機能重要視の主人にしてみれば、全く考えられない世界のようです。
だから、彼の書斎がどんなに見てくれの悪い椅子であろうとも、それは流石に私は目を瞑っています。(笑)
さて、イギリスではバルーンタイプというパーティー会場の隅っこなんかで使用するとても綺麗な椅子があります。
アンティークショップを覗くと、目にすることの多いのがこの椅子です。
プレーンなものは背もたれがただ円みを帯びているシンプルなもので、見た目が本当に綺麗ですが、長時間座る為の椅子ではありませんし、寄り掛かるようにも造られておりません。
そう、華やかなドレスを纏った貴婦人が、パーティーの合間にそっと浅く腰掛けるための椅子。
だから、座り心地のよさよりも綺麗さが大事なのはお分かり頂けるでしょう?
我が家にもバルーンタイプの椅子が二脚あります。
一客は食卓に並べていますが、沢山のお客様がいらした時の補助的役目を果たしています。
それに背もたれの部分に小さなクッションを置いているので、長い時間も大丈夫です。
もう一客は繊細な彫刻が非常に美しいお気に入りの美人です。
一目見た時に恋に落ちてしまいました!!!
これはもう人々に見て頂かなければ、宝の持ち腐れ、猫に小判、豚に真珠です!
ですから、我が家の玄関先でお客様をお迎えしています。
店先に並んでいた時、張り替えてあった椅子の生地がグリーン系ストライプなのが私を思案させましたが、玄関マットの色合いを考えるとこれでも大丈夫でした。
でも、次回張り替えるとしたら、やはりベージュ系植物の柄かしら・・・
今日はお気に入りのアプリコットカラーの大輪の薔薇を傍に、ますます美人度を上げています!(笑)
それにこの美女、最近足腰がすっかり弱くなった私の大きな味方でもあるんですのよ。
えっ、イギリスのパーティー会場の美女が座るのとは大違いで、椅子にちょっと気の毒すぎるですって!?
・・・苦笑
2015.2.16 小出 麻由美