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2015.05.17
ごろごろ筍散らしずし
木香薔薇が最高に美しい季節です!
この季節大好きな筍の季節でもあります。
私は旬の物が大好きなのですが、中でも筍は格別です!
有難いことには、この地域は国内でも有数な筍産地で、この時季になると掘り立ての筍を販売する農家の軒先があちこちで出現します。
この辺りの筍は灰汁がなく甘く柔らかいので、茹でる時に糠は必要なくゆで時間も短くてよいそうです。だから結構お値段も高価です。
でも、朝からお出掛け苦手な私でもこの時季だけは車を走らせます。
割合に沢山の軒先があるのですが、殆ど午前中には売り切れてしまいますからね。
そう、そして私は筍がごろごろ入った筍散らしずしが大好きなのです!
この散らしずしを知ったのは、友人のお料理上手なお母様からのお裾分けで。
そのお母様<筍命!>とおっしゃるくらいの筍好きなのだそうです!負けました!(笑)
幼い頃から家で作る少し甘い目の散らしずしが大好きな私でした。
勿論筍の季節には母の作る散らしずしの中にも筍が入っていましたが、どれも薄く小さく刻んだものでした。
しかし、その友人の筍命のお母様の筍散らしずしは、大きくごろごろと刻んだ筍と蕗を入れるだけ。
考えてみれば筍はそのものの味というよりは食感を楽しむことが主だから、それが大正解かもしれませんね。
何故そのことに今まで気付かなかったのか不覚です!
それで、私もこの季節お客様を招く時には筍散らしずしを作ることにしています。
散らしずしは下準備にとても時間がかかりますし、沢山作った方が美味しいですからね。
筍も蕗も下準備に時間がかかりますし、干し椎茸も戻して甘辛く煮、錦糸卵にも結構時間が必要です。
そこに私はちりめんじゃこも加えます。
ご飯の炊き加減もとても重要で、前の晩にお米を洗いザルに上げておくことも大事です。いつも完璧な散らしずしになるとは限らないので、ちょっと心配です。
だから、お客様メニューに選ぶのには本当はドキドキものなんですけれどね・・・
でも自分がとても食べたくなる季節もののメニューなので、今年は二度のお客様にお作りしました。
私はその後も残りのおすしを二、三度続けて頂くことにしています。
こんな時、日本人に生まれたことをしみじみ幸せに感じる私です!
2015.5.1 小出 麻由美